九行稜
くぎょうりょう
九行稜とは、『ティンクルセイバーシリーズ』に登場するキャラクター。
先代極星「銀麗覇」九行律の妹で、陸上部のエースを勤める少女。
さつきの勧誘を受け、彼女とはやなの活動を見物し、体験入部を経て正義の味方部に入部、「ソルセイバー」となった。
美咲輝学院の学生寮で律と共に生活しているが、美咲輝に入学する以前は京都の実家付近の中学校に通っていた模様。
容姿
焦げ茶色のショートボブで、前髪の左端が跳ねている。
ややジト目気味のタレ目で瞳は明るい紫。
味方部メンバーの中では最も小柄。
また、「脚がスースーする」という理由でスカートが嫌いで、メンバーの中で唯一美咲輝学院の制服ではなく陸上部のユニフォームを着用している。ただし、学院からの要請が出た場合は渋々着用する。
性格
基本的に表情をあまり変えないクールガール（ちなみに3歳の頃から無表情だった模様）で、冷静ながらパフォーマンスを好む律と対照的にハデなものや争い事を好まない。
しかし一方で自身がどきどきできる未知の分野を求めている節があり、興味が湧いた事柄には一途に参加する。
勝負に負けると落ち込み、時に敗北の要因が自分にあると気づき自責を引きずるなど繊細さも見せることもある。
また、自身が思った事をズケズケと物申すやや皮肉屋な一面も持っており、作中では葵と並んでさつきや霧瀬にキツいツッコミを入れることも多々あり、その点は久遠からは「素直すぎるのが問題」と称されている。
陸上部でエースを勤めているだけあってその脚力・走力は抜きん出ており、戦闘ではそこで培われた高速性を活かした一撃離脱の戦闘が得意。
しかし本人は元々争いを好まない性分のため素の戦闘能力はメンバーの中では低い部類に入り、スタンデヴァイスの通用しない相手との戦闘では苦戦を強いられることになる。
アクティブドレス
AD-003 ソルセイバー
稜が着用する一撃離脱型の戦闘に秀でたスーツ。
鋭角的なフォルムに大型の籠手、そして深紅のカラーリングという個性の強い外見を持つ。
2つのバッテリーを両肩の挿入口に填めることで稼働エネルギーが装具に伝達される仕組となっており、腰の後ろのオーバースカート「ストリームフィン」は硬質化させることでスタビライザーとして加速効果を得ることが可能。
試着時は「走るのに邪魔なモノをつける意味はないです」とアーマーを装着せずに着用しており、この際霧瀬の「アーマーがないと危ない」という忠告に対し「当たらなければ平気です」と至極ご尤もな返答で開き直ったが、はやなたちの「ウェイトって考えてみたら？」という取り成しに納得する形に落ち着いた。
また、アンダーウェアは当初はティンクルセイバーとアークセイバーと同じ白と青のカラーリングだったが、本人はどうもこの配色がイヤだったらしく、本人の好みの色という黒と赤の配色に変更させられた。
さらに「全身フィットだと窮屈」という理由で上腕部と背部に穴を開けられた。
ちなみに色変えは徹夜作業になるらしい。←稜「色と穴くらいなら明日にはできてこなければ変です」←霧瀬「あのー！？結構科学的な何かがつまってるんですが～～～～！！？」 ……誰が呼んだかガチ稜ス
霧瀬「なんたる無体ななさりよう…」
稜「手直しがヤなのですか？」
はやな「―――というか」
さつき「自分のロマンを否定されてるのが…」
- スタンデヴァイス「シャイニングハート」
両腕に装着されているガントレット。
戦闘時には掌にプラズマリボンと同威力の電流が流れるラインが浮かび上がり、指先で触れるだけで攻撃できるという戦闘技能を特に持たない稜を考慮したかなり簡略化された機構となっており、これによりリーチは短いものの彼女の持ち前のスピードと機動性を活かした戦闘スタイルができるようになっている。
ちなみに霧瀬は相手の頭を掴みながら決めゼリフを叫ぶフィニッシュ技にしてほしかったそうだが、稜に「嫌です」と即却下されたそうな。まぁ、ガチでそれやったら洒落にならんからな～…
EPISODE:2～EPISODE:3
- 味方部からの勧誘
陸上部の練習をしていたところをさつきと久遠に勧誘されるが、上記の争い&ハデ嫌いもあって一度はきっぱりと断る。
その後もさつきの熱心な勧誘を受け続けるが、そんな彼女に稜は問う。
「…だいたい 正義の味方って勧誘されてなるものですか？」
「そんなので正義と言えるのですか？」
「だいたい正義ってなんですか？」
「―――いえ、あなたの正義はなんですか？」
その問いに自身が出会った正義の味方に憧れて味方部に入部したというさつきの答えを理解し、「さつきの正義を見る」ことを入部する条件として征服部新入部員・翔子との果たし合いを観戦する。
そして、彼女たちの戦闘からさつきが味方部に入った動機がかつて自身が嘘だと信じていなかった「姫」にあると気付き、久遠からそれに纏わる話を聞き、さらに彼女たちが極光を発生させたのを見て自身も極光を出したいという意欲と味方部に少しずつ興味を持ち始め、体験入部という形で活動に参加した。
- 若き太陽の挑戦
「あなたも極星の人なのですよね？」
「稜の相手をしてくださいな」
自身も極光を出そうと体験入部生として味方部の活動に参加、久遠からコートを渡され征服部部員のあきに勝負を申し込む（選考基準が同行していた征服部メンバーの中で一番ヒマそうだったのと残る二人はデート中だったから）。
当初は戦闘嫌いに加え極光を出せるかに消極的だったあきに断られそうになるが、「そのコたちに本気を出してもらう」という言葉を投げかけ、かつての「白」の極星だった先輩の言葉を思い出しあきをその気にさせる。
そして、彼女の自身の帽子を奪うというルール付きの武道館周辺での競走という対決案を飲み、あきとの戦闘…もとい鬼ごっこを開始。お互い追いつ追われつの接戦の末、競走が終回に差し掛かったところで陸上部の本領を発揮した稜は、すれ違いざまにあきの帽子を奪い勝利を掴み取る。
だが、稜は気づいていなかった。
無意識のうちに陽炎の如く赤き極光を出していた事実に……
- 新たなる未知なる世界
果たし合い後、さつきの味方部入部の動機たる噂の銀星姫ことはやなとも対面、遥々の後押しもあり正式に味方部への掛け持ち入部を決めるのだった。
「こっちの世界も駆け回るですよ」
入部後、霧瀬からスーツを譲渡されるが、上記のように最初はアンダーしか着なかったものの、第三の正義の味方「ソルセイバー」として活動することとなった。
EPISODE:4～EPISODE:5
- 初活動からまさかの敗北へ…
新たなる正義の味方・ソルセイバーとなった稜は持ち前のスピードで征服部が活動する西食堂青龍へと向かい、初陣ながら大勢の戦闘員を（バカの片割れを除いて）単身で無双する大活躍を見せ、勝利は確実と思われた最中、途中で増援として介入した冴と対峙。
稜は冴があきと同じく極星だと知るや直ぐ様攻撃に転ずるが、しかし……！
冴「―――見えてます」
稜「！！？」
冴に攻撃を見切られた上で捕縛技で動きを封じられ、自身の後を追っていたはやな達も征服部の援軍の妨害を受け援護が間に合わず、活動制限が30分を超えてしまい敗北してしまう。
「―――陸上以外で悔しいと思うのは久しぶりです」
- 赤き星の決心
「今日は稜のせいで負けたです」
「次に勝つにはどうしたらいいですか」
敗北後、はやな達の援護を待たずに先行しすぎたことが敗北に繋がったとして自責と不安に駆られてしまうが、はやなの「″部活″なんなだから一人のせいでどうこうなんて思わないし、今日の負けはみんなの″負け″」という慰めと味方部のやわらかな空気に癒され、決意を新たにするのだった。
「…落ち込むのがバカらしいくらいにお気楽な部ですが」
「―――真っすぐなのは稜向きですかね」
- 特訓、開始！
前日の敗北を反省して正義の味方部としては初の『特訓』として朝練を開始する。
…が、昼にも活動がある可能性があることを忘れてはやなを真似て料理を大量注文。結果、さつきと一緒に食べ過ぎで動くことすらできない状態になってしまい、活動の参加は断念することに。
- 稜のご先祖様！？
藤枝氏の別作品『飴色紅茶館歓談』のエピソード「FirstFlash」の終盤で稜とおぼしき女性が律似の男性と共に飴色紅茶館に来店しているシーンが描かれているが、藤枝氏によると彼らは九行兄妹の先々代に当たるらしく、現代の稜は同作最終回にて他の味方部メンバーと一緒に飴色紅茶館に来店する様子が描かれている。
- ドラマCD
ドラマCDで稜の声を演じたこやま氏は実は二の腕フェチであることで知られており、ドラマCD「MAIDEN STAR」収録後に藤枝氏のアシスタントさん（♀）の二の腕を揉みしだいたという逸話を残したとか残さなかったとか（ちなみにそのアシスタントも彼女のファンだったり）。「百合とはちょっと遠いが、まあこれはこれで良し！」「生セクハラ万歳！」（byみやびん）
また、こやま氏は稜名義で同作のオープニングテーマ「Shining Heart」の歌手も手掛けており、本曲は稜のキャラクターソングという兼ね合いもあり、作中での稜の小声気味なセリフとこの曲を歌う稜のハキハキとした歌唱とで普段の稜とはまた違った印象を聴者に与えている。
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正義の味方部 ちびっ子 クール ジト目 太陽 陸上部 スピードタイプ レッドヒロイン
鈴鳴はやな 天宮さつき 歌音ブライトクロイツ 秋篠輝紗 鏡水刃
九行律・・・実兄
御庭つみき、香風智乃・・・別の出版社発行のコミック誌出身のチビッ子繋がりの女子高生（こちらは青だが…）。ちなみに前者は極星顔負けの身体能力の持ち主だったりする
仮面ライダードライブ・・・「赤の戦士」「スポーツカーモチーフ」「スピードタイプ」などソルセイバーといくつかの共通点を持っている
