解説
他の人が取り残したものにも意外といい物があるという、言い伝えめいたことわざである。
転じて、人と争ってまで一番乗りを目指すより、自分のペースで物事を為す方がいいという意味でも用いられる。
現実的に考えると、当然だが真っ先に取られる物の方が最後に残る物よりいい物である場合が多い。
ただ、真っ先に取る者は妬みを受けることもあり、またそのために他人を排除したりすれば恨みも買うこととなる。
焦りがあれば判断を誤ることもあり、冷静になってから考えて後悔する事もあるかもしれない。
そう考えると、物としては多少劣っていても、他人の悪意の矛先に立たされたり、無意味な後悔に苛まれるよりはマシとも言えるだろう。
有名な事例
1989年のドラフト会議で、野茂英雄を8球団が1位指名し、入団交渉権を得たのは最後にくじを引いた近鉄バファローズだった。