概要
古代中国の地理書『山海経』の「海外東経」に記述される、全身が長い毛に覆われているという民族で、中国語ではマオミン(Máomin)と呼ぶ。また長毛、長毛人(ちょうもう、ちょうもうじん)とも呼ばれる。
彼らが住む「毛民国」は「玄股国」の北にあり、「大荒北経」には禹の子孫によって殺された綽人(しゃくじん:チュオレン)のことで、「依」という姓を持ち主食は黍であることが書かれている。
『三才図会』においては毛民国は応天府(南京)から、だいたい2年10ヶ月かかるほど離れており、城を築き田畑を耕す文化を持つと記述される。