概要を吐くフグ
そもそもの発端は東京新聞の「親子で学ぶぅ」のTwitterアカウントで「岩手県で温泉水でフグを育てる」といった紹介に添付された画像がTwitterで何故かウケて流行した。
手に抱えられた膨らんでいるフグの口から水(おそらく温泉水)を吐き出しているだけの画像なのだが、妙にユニークな絵面になっている事から、パロディイラストが多数投稿され、果ては『いらすとや』がイラスト化してしまった。そしてなぜか水を吐くフグTRPGという謎の産物を作る人まで現れてしまう。
余談を吐くフグ
フグが膨らむのは、胃袋に水や空気を飲み込んで膨張させ、威嚇している為である。中には自分の4倍の大きさにまで膨らむものもいる。ハリセンボンのアレも原理は同じで、膨らむ事でトゲを逆立たせている。
ちなみにフグは鋭利な歯を持っており、アルミ缶やスチール缶程度なら余裕で咀嚼できる程であるため、水を吐く様子を面白がって指を突っ込むと最悪指を持っていかれるので注意。
記事に出ているフグはトラフグであり、この温泉水でフグを育てるのは、フグに毒が蓄積される原因(餌など)があるとされる海ではなく、温泉水で稚魚から育てることで無毒化するのを実現したもの(実際栃木県の那珂川町では、本件のブーム以前から同様の手法で「温泉トラフグ」が養殖されている)。
ただし、無毒化されているとはいえ、調理するにはふぐ調理師免許を持つ料理人が絶対条件になっている。
これが話題になる少し前の時点で「フグの毒で酩酊して遊ぶためにフグにどつく(実際は噛んでいる模様)イルカ」が話題になっており、ブームを加速させたことは間違いないだろう。
また他にも食われたり、カニに吊り下げられたり、浜辺に打ち上げられたり、サビキでつっかえたりとひどい目に遭っているフグの画像が続々と上がり、これらをまとめて「不遇なフグ」と称されるようになった。
まとめられたり、絵に描かれたり、いらすとややハイドロポンプになったり、画像だけでなく水を吐く様子や渦に巻き込まれて高速回転する様子の動画、果てはあの大川ぶくぶ氏に目をつけられてしまったりと多種多様なバズり方をしている。
関連イラストを吐くフグ
どういう事なの…?
関連項目を吐くフグ
同じくTwitter等のSNSで取り上げられ、世界的なブームとなった。