概要
強力なフラットショットの一種で、テニプリ世界でも珍しい力押し系統の技(ただし第2部『新テニスの王子様』以降は力押し系の技も増えてきた)。
技を開発したのは石田銀であり、現時点では銀の弟・石田鉄と、河村隆の合計3人が使用している。
銀は鐘を足で突くある人物の姿を見たことがキッカケとなって波動球を開発した。更に銀は相手の波動球を無効化してしまう技術も修得している。
技の系統
両手波動球
後述する片手波動球に対抗するため、河村が生み出した打法。まるで野球である。威力は片手波動球よりは劣るが腕への負担は片手波動球よりも少ないので、連発も可能。
片手波動球
鉄が使用した最初の波動球。なんとガットに穴を開けるという凄まじい威力。撃ち返した河村は手首を負傷してしまった、医者に原因を説明しても理解してもらえないという珍事を巻き起こす。まあ、そりゃそうだろ。
ダッシュ波動球
前に踏み出す威力を加算した波動球で、ラケットを二つ同時に弾き飛ばすほどの猛スピードを誇る。あまりの威力により「一試合に一回しか使用できない」とまでされた。
ちなみに現実世界においても、1999年アメリカで実際にやった選手がいる。
しかし、銀曰く「これが壱式波動球だ」とのこと。
弐式波動球
銀が使用。「一日に一回しか使用できない」河村のダッシュ波動球の本気verをあっさり弾き返した。
参式波動球
河村を吐血させて数m先まで吹っ飛ばした。一体何の試合をしているんだ。
七式波動球
銀自体のスペックが上がっている『新テニスの王子様』では金色小春をコートの外まで吹っ飛ばした。
壱拾弐式波動球
河村を観客席最前列まで弾き飛ばす威力。
弐拾壱式波動球
河村を観客席中央部までぶっ飛ばし、観客席を時限爆弾が炸裂したかのように破壊した…もうやめていいっすか?
百八式波動球
「ワシの波動球は百八式まであるぞ」で有名なアレ。『新テニスの王子様』では河村までもが習得していた。
波動球の究極形態であり、巨大照明を倒壊させるほどの威力を持つ。
実際の所の威力
柳田理科雄氏の空想科学読本7で検証が行われた結果、波動球の弾速はN式であればN×マッハ5.3で算出できるらしい。
つまり10式の時点で地球の引力を完全に振り切る速度のマッハ53、百八式ともなればマッハ572という驚天動地の数字(参考のために書いておくと、積乱雲から地上にめがけて落ちる雷ですらマッハ440程度)になり、河村先輩は640m吹っ飛ばされ、直径13mの岩が砕け散るとのこと。作中でもそこまで大惨事にはならなかったものの、百八式を倍返ししたデュークホームランを食らった銀はコートの柵を超えぶっ飛ばされていた。
なお、空想科学読本15で『新テニスの王子様』での河村の百八式波動球について検証が行われた結果、巨大照明を破壊するにはそれでも足りないことが判明(ボールの弾性と質量比により、破壊力が照明のボルトにいきわたらないらしい)。再検証が行われた結果、河村式波動球は石田式波動球を上回るマッハ790であり、これを食らえば銀は3200m先まで吹っ飛ぶ(東京駅で受ければ、上野公園に落下する!)との結果になった。