概要
青森県津軽地方に伝わる三味線。本来は津軽民謡の伴奏用だが、独奏・合奏にも用いる。
説明
本来は津軽地方の民謡伴奏に用いられる三味線音楽であり、撥(ばち)を叩きつけるように弾く打楽器的奏法およびテンポが速く音数が多い楽曲が特徴である。この音楽の元の姿はおそらく新潟にいた視覚障がい者女性の芸能者の三味線と日本各地の音楽(北前船によるもの)が結びつき、男性視覚障がい者の門付け芸として成立したものではないかといわれているが、文献自体が乏しく、詳しいことは不明である。
この演奏に用いる三味線は「大きな音を出す」ことを主眼としているため、棹は太く、胴に張られる皮は猫よりも厚い犬の皮を用いる。撥は早弾きに対応するため先の小さい鼈甲を張ったものを用いる。また、大きな音を出すためのマイク(ピックアップ)搭載も進んでいる。
関連タグ
ましろのおと ・・・ 津軽三味線を題材にした漫画