概要
旧日本海軍において、上官が新入りや下士官の教育・しつけ(というかほぼ殴打による虐待)に使っていた棒。樫の木でできている。
主に海軍で使われたのでこう呼ばれるが、実際には「軍人精神注入棒」と書かれていた(単に「精神注入棒」の別名もあり)。
体罰はケツバットのようにお尻を叩くとは限らず、そもそもどこを打たれたってその衝撃は凄まじい。なので時には死傷者が出ることもあり、
超絶な錬度を誇ったと言われる日本海軍の精強さの裏にはこんなブラック環境も存在していた。
ちなみに戦艦のような大型艦になればなるほどしごきは強烈になったという。
「痛みでもって徹底的に体に刻み込む」という点でいかにも当時の日本軍人が考えそうな代物だが、実はイギリス海軍発祥である。そのためかこの棒は通常英語で「バッター」と呼ばれていた。
その実態は新藤兼人が脚本を執筆した映画『陸に上った軍艦』に詳しい。新藤氏の実体験をベースにしていて、描写はシビアながら笑える映画です。
pixiv・ネット上において
史実では上記の通りだが、こちらの界隈では基本的に『艦隊これくしょん』に登場する艦娘やエラー娘たちを精神教育するために使用される、海軍提督の雄々しくも猛々しい棒を指す。つまり肉棒。
そもそも名前自体「精」心「注入」棒という意味深な文字が含まれているし、「せいしん(精神)」ならぬ「せいし(精子)」注入棒とすっとぼけることもできるあたりからして、このような受け止め方をする人間は少なくなかったと思われる。どちらにせよ「愛のムチ」と言えなくもないか。
逆に不埒な行いを働こうとして配下の艦娘から本来の意味で制裁を受ける提督もいる。
艦娘の尻を提督の精神注入棒で叩こうと思ったら、自分が別の艦娘から尻を叩かれる(または魚雷や砲弾でアッー!)羽目になっていたというアナタ、何事も程ほどに。
ちなみに対義語は7.7mm機銃。本来の九二式七粍七機銃とは関係ない。
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魁!!男塾:漫画に「男塾精神注入棒」として登場。