CV:小松未可子
概要
地上に住む小学3年生の女の子。同級生のさゆとは親友同士。
口数が少なくどこか大人びた雰囲気を持つが、油断した光に膝蹴りを入れるなど、活発な一面も垣間見せる。
3年前に母親を亡くしており、現在は父親である至とアパートで2人暮らし。
亡くなった母親の代わりに姉のような存在であったあかりが家事などをしており、美海も彼女に非常に懐いていたが、あかりと至が付き合っていたことを知り彼女と距離を取るように。
至の再婚にも反対し、あかりを追い出そうとしていたが、実は再婚反対には別の理由があり、光に交流を経てそれを打ち明け、彼の手伝いを得てあかりに本心を伝え和解した。
この件で光に好意を抱いた様子が見受けられ、なりを潜めていた子供らしさが表に出て、豊かな表情を見せるようになる。
(あかりと至の関係を告白されて以降、心を閉ざしていた。)
その後、さゆと共におふねひきの準備に参加したり、あかりの為に光たちと一緒に買い物に行くなど周囲との距離を縮めていく。
冬眠と寒冷化のことを知るとあかりを死なせたくない一心で海に帰って貰おうと再び行動を起こすが、あかりの説得と灯の言葉を受けて迷いは晴れ、おふねひき当日を待つこととなった。
(その一方で「なんでか光には冬眠してほしいと思えなかった。」と思い悩んでいた。)
そして当日、大惨事となったおふねひきを呆然と見つめることとなり、その終わりに海に投げ出され浮かび上がってきたあかりを見て咄嗟に「お母さん」と呼ぶのであった。
備考
あかりのことを「あかちゃん」と呼ぶ(発音は“か”を強く)。
さゆから小学生が好きな人をドリコンと呼ぶと教えられており(ロリコンの言い間違いだと思われる)、光に対し「ドリコンなの?」と聞いた。
このことから凪あすファン内においてロリコンのことをドリコンと呼ぶことがある。
第二部ネタバレ(五年後)
おふねひきの事件の騒動から5年、かつての光達と同じ美濱中学校の2年生になっている。
5年前に比べ髪が非常に長くなっており、普段はみずらのような結び方をしている。
あかりと至の間に産まれた光の甥でもある異母弟・晃がおり、あかり曰く『美海の言うことしか聞かない』とのこと。
光達が消えてから光がまなかを好きだったということをあかりから聞かされ動揺するが、5年経った今でも光のことを一途に想い続けている。
地上でも見れるようになった巴日の夜、クラスメイトの峰岸淳から告白され(る前に)断るが、その後に海に異変が起き駆けつけた先で光を見つけ、光に人口呼吸をして(『エナ』を持つ光に意味があるか謎であり紡に突っ込まれてはいたが)助けようとしていた。
明るく見えたものの5年の状況変化に内心は戸惑い辛そうな光を知って、光の為におふねひきの旗を修繕して振って見せるなど健気な姿を見せる。
また、光と同居することになり意識している様子も見られるが、光本人からは全く気づかれておらず、むしろ5年前と同じ小学生のような扱いでからかわれていることが多い。
光のことを気にするがあまり、要が戻って来ないことに胸を痛めるさゆと一時喧嘩のようになることも。
産みの母親が海の村の人間であり、本来は陸の人間との子供には出なかったはずの『エナ』が美海にも出てきていることが判明した。
光達と共に海に潜りまなかを見つけ潮留家に連れてくるが、起きる気配がないまなかを見て光にキスしてあげてと頼むなど自分の気持ちよりも光の為に動いていることが多い。
まなかが目覚めてからは、『ウミウシの石』をペンダントに加工してあげ、「きれいで優しくて楽しくて、全部持っているまなかが『人を好きになる心』を失っていちゃいけない」と涙を見せていた。
結果、作中で唯一想い人と結ばれなかった人物となってしまう。
それでも、大切な人達の笑顔を取り戻す事に貢献した彼女は、吹っ切れた表情で未来へと歩き始めるのだった。
備考
第二部からは基本的に美海が語り部となり彼女の視点で物語が進む。
また、シリーズ構成の岡田磨理によると第二部は美海を主人公として描いているとのこと。