カードテキスト
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1000/守1000
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いは風属性モンスターしか特殊召喚できない。
解説
自身と違う属性のモンスターの特殊召喚を封じる結界像シリーズの風属性担当。
基本的にはこうした「コピペシリーズ」においては扱いやすいほどに評価が上がるために光・闇が強い傾向にあるが、結界像においては「それ以外を妨害する」という都合上、逆にマイナーで使いづらいほどに相手に使われないために評価が上がる特殊な立ち位置にある。
が、それは言い換えれば使われづらい=このカード自体が種族属性的に使いづらいという意味でもあり、他の結界像ともども長らく実用性はイマイチな状態であった。
環境の変化で拘束力には注目されても、結界像を出す手段の乏しさから使われない時代が続いていた。
特に、鳥獣族を代表するテーマの筆頭がブラックフェザーであったり、シンクロ召喚導入以降は属性デッキでも他の属性を出す場面が多くなり、長らく「風属性統一で強いデッキ」に恵まれなかった点は大きい。
だが……ヤツはハジけた。
10期頃から、ハーピィ、シムルグ、LL、鉄獣戦線、ふわんだりぃずなど、有力な風属性主体の鳥獣族デッキが多数登場し、11期にかけて他の結界像よりも頭一つ抜けた出しやすさを獲得する。
また、容易に展開できる王神鳥シムルグの登場は特に大きな追い風となった。
上記のようなデッキが大きく活躍する一方、それ以外の上位デッキ、特に出張の多かったフュージョン・デスティニー・烙印融合等を根本から封じられることもあり、闇属性以外主体であるこうしたデッキの封殺布陣としての意義を大きく伸ばしている。
また、中でもふわんだりぃずはその性質から仮に風以外の結界像を使われても痛手では無く、この点も他の結界像よりも風だけが一歩抜きんでる一因となった。
おそらく環境において、最も見ることになる結界像であり、風属性メインでないデッキだと、対策を講じないとこれ一枚出されただけで機能不全を起こしかねない。
対策としてこのカードの効果をすり抜けつつ、このカードを除去できる怪粉壊獣ガダーラが採用されたり、ゴキポールを採用する昆虫族デッキがゴキポールの除去効果で一番範囲が広いカマキラーではなく、風属性のキラー・ビーを採用する(とは言え、カマキラーとキラー・ビーの攻撃力の違いはわずか50しかないのだが)など、構築段階からこのカード意識して対策を講じられることも多い。
極めて詰ませ性能が高い上に出しやすいと言う点が考慮されてか、シングル戦ルールであるマスターデュエルでは2022年12月1日のリミットレギュレーションで無制限から禁止カードに指定されることになった。
現実でも上記の鳥獣族系デッキでの採用に加えてクシャトリラが自分の展開を一通りした後にRR-アーセナル・ファルコンから出して相手を封殺するために採用し始めたことがトドメになったのか、2023年の元旦よりマスターデュエルに追随する形で無制限から禁止カードに指定された。