これは見た目はバスであり、実際には「主としてモーターで動き外部から電源を供給して走る旅客利用を目的とした自動車」であり、この種の車両は法令においての扱いは読んで字のごとく軌条(=軌道)の無い電車という扱いになっている。
元々は軌道が無いので「無軌道電車」と呼ばれていたが、「無軌道」という言葉の意味にはトロリーバスなどでの「無軌道」が指す意味である「車両の走る軌道が存在しない」の他「常軌を逸した」という悪印象を与える意味も存在したため「無軌条電車」と改められた。
この車両の運転には自動車の免許(通常30人乗り以上かと思われるため大型免許が必要で、旅客営業に供するには二種免許も必要)と動力車操縦者運転免許(無軌条電車運転免許)が必要とされる。
また、名古屋などで導入されている新交通システム、ガイドウェイバス、すなわち案内軌条式鉄道は、鉄道として運用される場合軌条が存在するためゴムタイヤ式鉄道と同じ扱いになるため、鉄道車両としては気動車(この場合操縦には乙種内燃車運転免許が必要となる)となるはずであるものの、このシステムは通常のバスと同様に道路を走行可能なため、このような車両の前例が存在せず、ついうっかりと無軌条電車という分類にしてしまった(本来ならば大型二種と乙種内燃車運転免許、あるいは通常のバスであると認め大型二種の免許のみで運転可能とすべきであった)。そのため、すべての区間において運転には大型自動車運転免許、営業には大型自動車第二種運転免許および無軌条電車運転免許が必要となった。