概要
王権神授説とは、君主の権力は神から授けられたものであり、神聖かつ絶対的なものであるとする政治思想。
16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパの絶対王政期において、絶対君主の王権の根拠を神に求める政治思想である。
しかし17世紀後半からの啓蒙時代には人権思想や社会契約論といった啓蒙思想によって王権神授説は否定され、フランス革命を招くなどした。
ルイ16世の妻であるフランス王妃マリー・アントワネットは最後まで王権神授説にすがり革命派と対立し、最終的には「オーストリアに対する利敵行為」を罪状としてギロチンにより処刑される。