CV:桑島法子
『犬夜叉』の登場人物、「珊瑚」に関する分割記事。本記事では、アニメ「半妖の夜叉姫」における彼女の動向を扱う。本作では妖怪退治屋を引退した道具職人という設定。
以前の詳細は「珊瑚(犬夜叉)」を参照。
概要
高橋留美子のマンガ・アニメ『犬夜叉』から引き続き登場。主に回想で登場し、現時点では本筋のストーリーには関わって来ないが、山寺の麓の村で玉兎と普通に暮らしている旨が語られている。少なく見積もっても30代後半(本作はアニメ版の本編開始から21年程の時間が経過している。脚本家の隅沢は「犬夜叉一行は全員40代なので」と発言しているが、これは認識違いと思われる)の年齢になっているのは間違いないが、ビジュアルは当時とほとんど変化がなく、強いて言うなら雰囲気に若干の貫禄が付いた程度で、非常に若々しい姿をしている。珊瑚役の桑島法子は『犬夜叉』の珊瑚とキャラを切り分けており、「『犬夜叉』とは違う珊瑚。それがにじみ出るように演じたい」と語っている。
仲間の1人・弥勒と夫婦になり、双子の金烏・玉兎姉妹、長男となる翡翠を産む。金烏・玉兎姉妹、翡翠を産んだ後も現役の退治屋として活動しており、根の首退治にも活躍した。子供は3人だが、作者は「描いたのは3人だけど若い2人なので無限の可能性がある」とその後も子宝に恵まれる可能性に言及しており、本作でも描かれていないだけで他にも子供がいないとは限らない。
根の首退治から数年後、かごめとりんが同時期に妊娠。先にりんが半妖の双子姉妹を出産し、彼女もかごめと共にその場に立ち会うが、直後に麒麟丸一派が子供達の命を狙っている事実が判明。殺生丸の決断により姉妹は母親のりんから引き離される事になるが、その際に珊瑚は同じ母親の立場からか強い難色を見せている。
ある時期に現役を引退して妖怪退治屋の道具職人に転身したらしく、その影響を受けた娘の玉兎も退治屋の道具職人になっている。弟・琥珀のもとで妖怪退治屋になった翡翠には自らの武器であった飛来骨を与えた。作者は力では琥珀に超えられたと発言する一方で、知恵や技術で上回るため実力は琥珀と対等、琥珀は珊瑚に今も頭が上がらないはず、とコメントしている。
作中では、犬夜叉・かごめ夫婦が行方不明になった後、弥勒が度重なる妖怪との戦いで法力のなさを痛感、弥勒が法力の回復をめざし山寺に籠り千日行を開始したことにより、彼をサポートする為に娘の玉兎と山寺の麓の村で暮らすことになったという経緯がある。現在も道具職人としては現役だが、配達などの実務は玉兎に任せている。
余談
シナリオ上、壱の章終盤まで弥勒と直接会う場面が全くなかった為、担当声優の桑島法子が長期にわたって弥勒と珊瑚の関係を気にしていたというエピソードが公式ガイドブックに掲載されている。幸いにも作中で描かれているように、二人の仲に変化はなかった。また、年齢が年齢なので、年を重ねた声で演技していたものの、ビジュアルが若いままである事と音響監督から気にしなくていいと指示されたため、『犬夜叉』の頃に近い声を出しているという。