概要
『まごころを、君に』の終盤にて、補完が発動したシーンに流れた挿入歌で、ドイツ語表記は"Komm, süsser Tod"(英語タイトルは"Come, Sweet Death")。"Komm, su[:]sser Tod"や"Komm, susser Tod"などと表記されることもあるが、「Komm, süsser Tod〜甘き死よ、来たれ」とするのが正しい様子。
明るい曲調と裏腹に歌詞の訳には恐ろしく、そして切ない意味が含まれている。日本語詞を書いたのは庵野秀明監督。監督によると、主人公・碇シンジの気持ちを表したという。
因みに同タイトルを完全にドイツ語で表記するなら、"Komm, süßer Tod"となり、更にスイスドイツ語において"ß"は使われず、代わりに"ss"と綴る。因みにドイツにおいても、"ß"を"ss"と置き換えることで単語の意味に影響なく読めるなら、"ss"で代用しても良いことになっている。"ß"は「エスツェット」と呼ばれ、ギリシャ文字の"β"(ベータ)とは別物。普通、前に置かれる母音が短い場合は"ss"を、それ以外の場合は"ß"を使うという書き分けがある。
ちなみに、エヴァ(TV版/旧劇/新劇全て)のサウンドトラックでは、収録されている曲には基本的に必ず曲名とは別の固有ナンバーが振られている。
(例えば「デーンデーンデーンドンドン」のあのBGMは"EM20"、次回予告の曲は"F02"などのナンバーが付いている。アレンジ版にはさらにそれを表す追加ナンバーが付けられる)
そして、この曲の固有ナンバーは"M-10"。鷺巣詩郎氏が関わった(エヴァ関係の)音源でこのナンバーが付いている音楽があったら、「甘き死よ、来たれ」のアレンジ版か別バージョンと見て間違いない。
pixivでは
pixiv内におけるタグとしては、「THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」の補完シーンやサードインパクトなど、人類補完計画に関連するイラストに付けられるタグ。
アダムと融合した綾波レイ(リリス)のイラストに多く、エヴァに関するイラストでなくとも、同曲における歌詞、"It all returns to nothing"(無へと還ろう)といった風に、描かれている人物の精神的崩壊を描いたイラストにも付加されることがある。
タイトルはバッハのカンタータBWV478『来たれ、汝甘き死の時よ』が基になっている。
余談
CBC製作・TBS系放送の旅番組「ホンネ日和」の番宣CMにて当楽曲がBGMとして採用された。
……曲の雰囲気だけなら確かに合うが、歌詞の内容まで考えるととんでもないミスマッチである。
いいのかこれ。
ちなみにミスマッチの極みと言えるのが結婚式において流す曲で密かに人気がある曲であるらしい。日本語歌詞はある意味失恋としても当てはまる上、そもそも結婚式で「甘き死よ、来たれ」は旧劇場版を知る者にとってはいくらなんでもアレすぎるわけでもあるが…。
ちなみに、「甘き死=Sweet Death」は腹上死を意味する事もある。
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新世紀エヴァンゲリオン 旧劇場版 THE END OF EVANGELION まごころを、君に