人口密集地域、不衛生な地域に見られ、衣服に付くシラミやダニが媒介することから、冬、または寒い地域で流行する。特に戦争・飢饉・牢屋などで多発するため、戦争熱や飢饉熱などの別称がある。ユダヤ人のアンネ・フランクも第二次世界大戦中にこの病気で亡くなったといわれている。
日本でもかつて第二次世界大戦中から戦後にかけて流行していたが、衛生状態の改善によって高度経済成長期以降は発生していない。現在はアフリカや南米の高地を中心に発生している。
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高熱、頭痛、筋肉痛、全身の発疹がみられる。発疹は出血を伴うことが多いのが特徴である。