概要
SFTSは、マダニが媒介するウイルス感染症の一種。正式な病名は重症熱性血小板減少症候群(じゅうしょうねっせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐん)。
SFTSウイルスを保有しているマダニに刺されることで感染する。稀だが患者の血液から接触感染することもある。主に西日本(中国地方・四国・九州・沖縄)と中国内陸部で発生している。感染症法では4類感染症に指定されている。
ウイルス性出血熱の一種。
症状
初期症状は発熱と胃腸症状(下痢・嘔吐)。進行すると血小板や白血球が減少し、全身の出血症状や免疫力低下などがみられる。最悪の場合は死に至ることもある。致死率は10%以上と高い。
予防方法
- 野山・畑・草むらなどに入る場合は、長袖・長ズボンを着用するなど、できるだけ肌の露出を少なくし、マダニに刺されないように心がける。また、帰宅後、体や服をたたき、マダニに刺されていないか確認する(なお、脱いだ服は放置せず、すぐに洗濯すること)。
- 吸血中のマダニを見つけた場合は、病院で抜いてもらう。自分で抜こうとするとマダニを潰してしまったり、口先が皮膚内に残ってしまい危険なので、絶対に自分では抜かない。
- 万が一、マダニに刺されてから発熱や下痢などの症状があらわれた場合、すぐに病院へ行く。