概要
発艦とは、航空機が空母などの艦艇から発進すること。対義語は着艦。
艦載機を発艦させる場合は、加速をアシストするために母艦自体が風上に向けて高速で航行するばかりでなく、カタパルトで射出したりもする。しかしカタパルトは高価かつ開発に高い技術力が求められるため、スキージャンプ甲板と呼ばれる傾斜をつけた甲板から発進させる空母もある。
航空母艦からの艦上機の発艦の場合、当初は水平な飛行甲板上を艦上機自身の力と空母自身が風上に突進することで生じる合成風力によって揚力を用意して発艦していたが艦上機の大型化・大重量化に伴いカタパルトが開発された。第二次世界大戦当時は油圧動作だったが戦後には蒸気駆動になり、現在は電磁式が開発中である。
スキージャンプ甲板を装備した母艦は艦首部飛行甲板が突き上げたように盛り上がっているため一目で識別可能である。ここに艦上機はフルスロットルで進入して自機を「放り上げる」形で発艦させる。
カタパルトと違い外部の力を得ないため、同じ機体を使ったとしても発艦可能な重量の上限はカタパルトより低い。