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概要編集

着艦とは、航空機空母などの艦艇に降りること。対義語は発進発艦。また、降りるために設けられた場所を飛行甲板という。

固定翼機が通常の空母に降り立つ場合、着地した航空機をフックとワイヤー(アレスティングフックとアレスティングワイヤーという)で強引に止めるという手法を取るため、「制御された墜落」と言われるほどの激しい衝撃がかかる。艦載機に高い強度が求められるのはこのためである。

固定翼機の着艦の際には進入角度が重要となるのだが、パイロットの視覚や甲板上の誘導員に頼っていたが光学着艦装置(OLS:Optical landing system。愛称は「ミートボール」もしくは「ボール」)の発明により確実な情報の伝達に成功している。

また、緊急時にはネット状の滑走制止装置が用いられることもあり、甲板にはネットを取り付けるための起倒式のアームが設置されている。

垂直着陸の場合はワイヤーとフックを用いず、指定された位置へと降りるという形になるが、これも激しい衝撃がかかるため、機体に高い強度が求められる。

ヘリコプターの場合、固定翼機の垂直着陸と同様に指定された位置へと降りる形となるが、甲板の広さなどの都合により着艦拘束装置と呼ばれるヘリコプターを甲板へと固定する装置を用いる場合もある。

ベアトラップと呼ばれる装置の場合は誘導用のワイヤーを機体側へと繋ぎ、装置側でワイヤーを巻き取り誘導、着艦後は機体側のプローブを装置が挟み込んで固定するが、悪天候といった着艦が難しい状況以外では誘導用ワイヤーを用いずに直接装置へと着艦することも行われている。

グリッドの場合は機体腹部に備え付けられたアームで甲板にある網状の拘束装置を掴んで機体を固定する。着艦と同時に作動させる装置だが、ベアトラップと異なり誘導用ワイヤー等はない。


関連タグ編集

空母 艦載機 飛行甲板

着陸

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