始めに
本世界の鬼文化では「人」の字を「鬼」の字へ変えて言葉にする大昔の風習がある。本稿も其に習い「一鬼(一人)」みたいに表記する。ただし人間や妖怪へ関する事柄は変換せず表記する。
概要
小雨大豆の妖怪漫画「月歌の始まり」に登場する白鬼の娘・白沢(はくたく)が有する鬼技(おにわざ:超能力)。
しかし、その大きな代償は…。
飛躍した導き
白羽之導き(しらはのみちびき)を発動させると、白沢(はくたく)の体が白く発光や彼女だけが認識できる白い道標が現れる。
現状の要素、痕跡・被害・症状など幾つもの選択肢から、たった一つの目的の正解(もの)を発見が出来る力。
単純に相手を倒す攻撃性や、単独で有効な応用性はなく、1%の閃きから探しものへ辿り着くだけな技(ちから)
当鬼(当人)は「探し当てるだけの力」という実感と共に、適所では仲間を守る鬼技と自負している。
この能力特性もあってか、(能力を使わない)普段からささやかな事柄で目的物を探せる勘(気づき)が優れ、転じて知の獲得へ秀でる個性へ繋がってる模様。成鬼期(成人期)の今では、能力不使用でも記憶力へ優れ頭の回転も早い、天地明察な副次効果で知識鬼(知識人)の学者となっている。
充分に予知能力と比肩する、他とは違った強力な異能。
だが強力すぎる鬼技(おにわざ:超能力)には、得てして代償があるもの。
この鬼技で探しものをするたびに、白沢(はくたく)は自身の体の一部を捧げねばならない厳しい制約がある。
現在では経験値を積み、どの程度の能力使用でどの程度の身体欠損が起きるか把握している。
例として、記憶を引き出す程度なら軽度、数名に罹った呪術を解く発明には髪を一束が消費される。
即ち、多勢を守るための能力活用をする危機的状況では、白沢(はくたく)の存在自体を捧げる事態も意味する、危難と利益(ハイリスクハイリターン)が大きい側面があり…。