始めに
本世界の鬼文化では「人」の字を「鬼」の字へ変えて言葉にする大昔の風習がある。本稿も其に習い「一鬼(一人)」みたいに表記する。ただし人間や妖怪へ関する事柄は変換せず表記する。
概要
知識鬼(知識人)の学者で、妖怪の国「大鬼太鼓妖怪洞」では街長も務める女性。
優秀な式術師でもあり、頼もしき右腕の妖怪・黒美(くろみ)と併せて高い戦闘力も発揮する。
鬼物(人物)
長い後ろ髪がある白髪、左額に細く長い角が生える。特徴的な髪型と角の生え具合から片目隠れになる様相も多い。体色と角は肌色。
左前髪へ髪飾りのように紙紐が巻かれている。衣装はゆったりとしており、中性的(ユニセックス)な容貌も併さり、一見では性別不明な印象がある鬼娘。
隻腕で、失った白沢(はくたく)の右腕として小柄な昆虫妖・黒美(くろみ)が仕えている。この童女から日常や戦闘の助力を合わせて、更に高い実力を発揮する。
因みに黒美(くろみ)は、式神降ろしで誕生した蜘蛛の九十九神。
好奇心旺盛な知識鬼(知識人)である学者。既に豊富な知恵を有するも、奇遇な導きや新たな知と巡り会った場面では「得発見(エウレーカ)」と喜びの声をあげる。
初登場時期では、発展が進む妖怪の国「大鬼太鼓妖怪洞」で街長を務めており、その類まれな手腕や親しみやすい鬼柄(人柄)もあって、町民の妖怪たちから慕われている。
備考
一般的に「白沢」とは、中国に伝わる瑞獣(ずいじゅう:吉兆として現れる霊妙な獣、神獣や聖獣)の一種で、人間の言葉を解し万物の知識に精通するとされる幻獣(妖怪)の事。
名前の読みも同じ「ハクタク」である本稿の鬼娘、知識鬼(知識人)である彼女を良く表した名称であろう。