第40回BCターフ
だいよんじゅっかいぶりーだーずかっぷたーふ
毎年欧州とアメリカの精鋭がぶつかるBCターフ。
サンタアニタを舞台にした2023年はレーティング世界2位で、英チャンピオンSをスクラッチしてこちらにスライドし久々の12F戦となるモスターダフ、欧州3歳戦線を牽引してきたオーギュストロダン、そのライバルであり英チャンピオンS勝ち馬キングオブスティール、これがラストランのオネスト、地元からは今年になって本格化した上がり馬アップトゥザマーク、前年3着の紅一点ウォーライクゴッデスなどがエントリー。
日本からは前年ドバイSC以来の勝ち星を狙うシャフリヤールが参戦した。日本馬の参戦は今回と同じサンタアニタ開催だった12年にトレイルブレイザーが参戦して以来、11年ぶり2度目。
オーギュストロダンとシャフリヤールは共にディープインパクト産駒で2021年の日本ダービー 、2023年のダービーステークス(英ダービー)の覇者と言う事もあり、同父産駒によるダービー馬対決として注目を集めていた。
番号 | 馬 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | シャフリヤール(JPN) | 牡5 | C.デムーロ(FR) | 藤原英昭(JPN・栗東) |
2 | オネスト(IRE) | 牡4 | M.ギュイヨン(FR) | F.シャペ(FR) |
3 | ゴールドフェニックス(IRE) | セ5 | J.ヘルナンデス(USA) | P.ダマート(USA) |
5 | オーギュストロダン(IRE) | 牡3 | R.ムーア(IRE) | A.オブライエン(IRE) |
7 | ブルーム(IRE) | 牡7 | D.マクモナグル(IRE) | A.オブライエン(USA) |
8 | アップトゥザマーク(USA) | 牡4 | I.オルティスJr.(USA) | T.プレッチャー(USA) |
9 | モスターダフ(IRE) | 牡5 | J.クローリー(GB) | JT.ゴスデン(GB) |
10 | アダモ(IRE) | 牡5 | F.プラ(USA) | C.ブラウン(USA) |
11 | キングオブスティール(USA) | 牡3 | L.デットーリ(GB) | R.ヴェリアン(GB) |
12 | バラディア(USA) | 牡4 | V.エスピノーザ(USA) | G.パパプロドロモー(USA) |
13 | ウォーライクゴッデス(USA) | 牝6 | J.アルバラード(USA) | W.モット(USA) |
※6番ゲットスモーキン(負傷)と4番ボリショイバレエは枠順確定後にスクラッチした。
人気 | ウィリアムヒル | JRA | JRAオッズ |
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1 | オーギュストロダン | オーギュストロダン | |
2 | モスターダフ | モスターダフ | |
3 | アップトゥザマーク | キングオブスティール | |
4 | キングオブスティール | シャフリヤール | |
5 | オネスト | アップトゥザマーク |
オッズは4強の様相。小回り経験のないオーギュストロダンやキングオブスティールは小回り適性が、モスターダフは芝12Fでの勝ち星がなく距離不安が、アップトゥザマークは欧州一線級との対戦経験のなさが不安要素となっているためか、抜けた馬がいない状況となっている。
バラディアが外枠から押してハナを切る形。オーギュストロダンやシャフリヤールは中団インめから、モスターダフはそれを見る形。コーナーでオーギュストロダンが内から抜け出すとアップトゥザマークの追撃を振り切った。
着順 | 馬 | 着差 |
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1 | オーギュストロダン | |
2 | アップトゥザマーク | |
3 | シャフリヤール |
小回りコースをどう攻略するかが欧州馬の鍵ではあったが、オーギュストロダンは内目を突くことで解決。シャフリヤールは前走大敗したこともあり評価を落としていたが、その原因となった喉の疾患(喉頭蓋エントラップメント)の手術で呼吸を良化させたことで人気落ちに反発した。地元エースのアップトゥザマークは欧州一線級相手でも地力で食らいついてみせた。一方人気を分け合っていたモスターダフやキングオブスティールは不安要素がもろに出てしまった。
- オーギュストロダンはこれで前走・愛チャンピオンSから連勝でG1・5勝目。管理するA.オブライエン厩舎は本レース7勝目、鞍上のR.ムーア騎手は本レース5勝目。