箱マス
あいどるますたーえっくすぼっくすさんろくぜろばん
「きらめく舞台(ステージ)でまた逢える」
2007年1月25日に発売された、本シリーズ初の据え置き型家庭用ゲーム作品。Xbox360対応。
2005年に稼働したアーケードゲーム版を家庭用に移植した作品。
設定やメインシナリオはアーケードゲーム版を踏襲しているが、3DCGやUIなどは1から作り直されており、ほぼリメイクといえる。
変更点として
- ビジュアル面などの改良
- 楽曲の追加
- シナリオの追加(お仕事コミュなど)
- 新キャラとして星井美希を追加
が挙げられる。
ゲームシステムはアーケード版と同じで、制限期間の間にアイドルを育成し、トップアイドルを目指す。
アーケード版を踏襲して、インターネット対戦にも対応していた。
また、当時珍しかったダウンロードコンテンツが導入されている。メインメニューの「765ショップ」でアイドルの衣装やアクセサリーが購入でき、加えてミニドラマの配信もあった。
超進化を遂げたグラフィック
ハードウェアの性能向上などにより、アイドルの3DCG部分は2005年のアーケード版と比較して圧倒的な進化を遂げており、2006年の東京ゲームショウで映像が公開された当初は大きな騒ぎとなった。
当時のゲーム業界を見渡しても美少女3DCGをこのレベルで描画しているゲームは他になかったのである。
インターネット上でのブーム
本作品に対する反応は、ニコニコ動画において強く示され、多くのMADが作られた。このニコニコにおけるアイマスMADの流行が、(よくも悪くも)「アイマス文化」を育み、一大コンテンツとして発展していく下地となった。
DLC
本作は日本のゲーム界ではまだ普及していなかったダウンロードコンテンツを認知させたゲームとしてよく挙げられる。
当時の感覚としては「ソフトを買ったのにさらに追加で金を払うのか」「ただの衣装データに1000円も...」と冷めた目で見られることも多かった。しかし実際には数億規模の売り上げを生み出しており、まさに「大成功」と言える結果となった。
DLCはソフトの発売から一年間、月刊で販売され、上記のニコニコ動画などコミュニティに継続的に話題を提供することで、相乗効果を生み出すことにもなった。
「ゲームの話題を長続きさせる」という効果は大きかったようで、以後のアイマスでも「次回作が発売or情報解禁されるまでDLCを提供する」というビジネスモデルが使用されていく。
このDLCの売り上げはXbox360全体で見てもトップ3に入る規模で、Xbox360を開発したMS社からも注目されていたとされる。
(後にアイドルマスターはソーシャルゲームの課金システムと相性が非常に良いことが判明し、DLCなどとは比べ物にならない額が飛び交うことになるのだが、それはまた別の話)