「ジャスト一分だ。――悪夢(ユメ)は見れたかよ?」
プロフィール
概要
天野銀次と共に三代目奪還屋を営む。
握力200kgを超える怪力と、邪眼を駆使して戦う。
通称「邪眼の男」。
レンズが丸いサングラスが特徴。
黒髪で髪型がしばしばウニと揶揄されるツンツン頭で、紫眼である(昔はショートヘア)。
正当な魔女の血を引くドイツ人のクォーター。
彼の祖母はウィッチクイーンと称えられていた。
過去のある出来事が原因で母親に「悪魔の子」と呼ばれ拒まれた事からウィッチクイーンに引き取られ、その後はマリーアに育てられたが、日本に帰国して即彼女の店を飛び出し、生きる為には何でもやる荒んだ生活を送る。
そんな最中、工藤邪馬人と卑弥呼に出会い奪い屋を始めた。
初めて出来た仲間と共に楽しい日々を送るが、11月30日に「鏡の中の邪馬人」を倒す。
その後、無限城で銀次と出会い、戦いを経て共に二代目奪還屋からGetBackersの名を受け継ぐ。
普段は素行や言動に問題があるが、実際は仲間・他人を思いやる優しい性格であり、悪を許さない強い正義感の持ち主。口より先に手が出るが基本的にクール。
ヴァイオリンの腕がプロ級であったり、敵も感心するほどの博学であるなど様々な面で才能を発揮する一方、コーヒーの腕前はレナ以下であり、 将棋では夏実に負けた。
巨乳と爆乳の美女には弱く、タコが嫌いらしい。
愛車は初代と先代のGBから継承されたスバル360。愛煙者で銘柄は赤のマルボロ。
宿命付けられた銀次との悪鬼の戦い(オウガバトル)で銀次の勝ちを認めてバビロンシティへ向かわせ、4度目の邪眼を使ったが為に消滅する前に赤屍とラストバトルを行い勝ったかに思われたが、仮死状態にされ引き分けに。
その後、創生の王となった銀次によって復活した。
アニメでは21歳。彼が愛用しているライターは、邪馬人の形見。
邪眼という魔法みたいな技を使う癖に、神の記述編では「魔術なんて信じない・トリックだ」というロジカルなキャラで、神の記述の技を修得するのに一番苦労している。その後、ベルトライン編では幼少期に生き抜くためにあらゆる学術を必死で勉強したことが語られ・・・医術だけでなく魔術の勉強もしていることが判明。
物語での立ち位置
同作での相棒・天野銀次と並ぶ主人公であるが、両者間でどちらが「真なる主人公」という議論に於いては専らこちらという意見が大半であり、銀次は「もう一人の主人公」という扱いである。
いわば『マリオシリーズ』でいう「マリオとルイージ」の「マリオ」、『ストリートファイターシリーズ』でいう「リュウとケン」の「リュウ」といえば非常に分かり易いであろう。
戦闘能力
「バトルの天才」と呼ばれるほどの天才的な格闘センスを持つ。
ヒットアンドアウェイ等と天才的な格闘センスを持つものの、本人は依頼の達成が第一なためにあんまり本気は出さない(本気を出したのは、物語後半の魔里人編が初)というのと、作中の説明からすると、本気を出していないだけでなく、戦闘を重ねるごとに凄いスピードで成長しているため、前の話より常に強くなっており、インフレで置いてかれることがない。
ただし、プライドを傷付けられると瀕死の重傷を負っても本気を出す。
インフレする敵勢にもちゃんと付いて行ったり、赤屍とタメ張る辺りを見ると作中最強と見て間違いない。
ただし、何故か893にだけは勝てない。一度、邪眼で相討ちにさせた事はある。
握力200キロしかないのに、コンクリートを抉り、地面にクレーター作る。
特技
邪眼(じゃがん)
作中一のチート技。
対象者と目を合わせることで発動し、相手に1分間の幻影を見せる。複数人、動物にかける事も可能。
24時間に3回までしか使えず、この禁を破ると存在が消える。
ちなみに24時間のうち同じ人物には2度使えない。
これを使えば1分間フルボッコに出来るが、制限があったり本人が戦いに本気で臨まなかったりで戦闘でこれを使ったことはほぼない。
主に使う場面は以下のとおり。
- 悪者に悪夢を見せたり(大体廃人化する)
- 可哀想な人に対し、良い夢を見せたり
- 敵から逃げる時
なお、体感時間数時間の幻を一分の間に見せたこともある。
当然ながら目をつぶれば防げるが、時には一話丸ごと邪眼の幻という荒技を見せて、読者をも邪眼にかける事もある。
さらに邪眼を使い切るという幻を見せて使用ストックを残すなど、もはや何がどうなっているんだと錯乱するレベルである。
使用制限があることから「そんなことに邪眼は使わない」と無駄遣いを避ける発言をするが、身体に貼り付いたタコに使ったりとしょうもないことに使う。もっと酷い時は監視カメラで戦ってるのを覗いてた奴を煽るためだけに使い(一瞬刺客にやられてるように見せて、実は自分達が勝ちましたと見せるだけの演出)、そのせいで遊利には邪眼が通じずボコボコにされる。しかも、この敵を煽るためだけに使った邪眼はラストの24時間で4回使った際の中の1回であり、この余計な邪眼でこの世から消えそうになる。
記事冒頭の台詞は、邪眼が解けた時に蛮が言う決め台詞。ちなみに「悪夢 (ユメ)」と言うのは相手を苦しめるような幻覚を見せた時で、幸せな内容の時は
「いい夢、見れたかよ?」
と言う。
蛇咬(スネークバイト)
200kgを超える握力を駆使したアイアンクロー。
使用する際に蛇のような幻影が現れる。その形は時として様々。
ちなみにどれくらい凄い握力かというと…
まさに怪力である。
アスクレピオスの力
呪文を唱える事で自らの能力を上げる事が出来る。
また追加呪文により、更なる力(悪魔の腕)を得る事が出来る。その際、右腕の形状が変化する。
追加呪文はVS雨流俊樹(才蔵に操られている時)戦で初めて使用した。
呪文の詠唱は
『ー今こそ汝が右手に その呪わしき命運尽き果てるまで 高き銀河より降りたもう蛇遣い座(アスクレピオス)を宿すものなり されば我は求め訴えたり 喰らえ その毒蛇の牙を以てー』
悪魔の腕(デモンズアーム)
前述したアスクレピオスの力により形状を変えた蛮の右腕。
蛮の父であるデル・カイザーにより蛮が生まれた時に封印されたものだが、『汝が神に我が身を捧げん』の呪文を追加したアスクレピオスの力で、その封印を解く事が出来る。
強大な力を持つがその分反動も強く、封印を解くと命を削る。
漫画ではVS雨流戦(無限城2回戦)初登場。
呪刺繍によってパワーアップした雨流を一撃で粉砕したり、次元の壁を歪め越えたり、さらには完全態となった雷帝の電撃を受け止めた。
使う度に形が大きくなっていき、後にデル・カイザーとの戦いで克服し、天使の腕へと姿を変えた。
天使の翼
悪魔の腕を克服した際に現れた。
その力は悪魔の腕以上である。
蛇殺(スネークジェノサイド)
蛮の左手の必殺技。蛇遣い座のものとは異なる呪文を使用する。
技を使用する際に現れる幻影は竜に近い。無限城でVS夏彦戦の際に使用した他、過去に呪術師により化け物と化したエリスに自分を殺すよう頼まれたときに使用。
呪文の詠唱は……
『ー我こそは蛇遣い座(アスクレピオス)の使者なり… その呪わしき命運受け入れし者にのみ賜うべきは 毒蛇の牙に秘められし高き天と深き地獄の力なり… されば愚かなる者共に鉄槌を打ち下ろせ 荒ぶる神魔の怒りを以てー』
関連タグ
天野銀次 - 相棒にしてもう1人の主人公
冬木士度 - 同業者で敵対者
赤屍蔵人 - 敵対者
不動琢磨 - かつての同業者
王波児 - 行き付けの喫茶店「HonkyTonk」のマスター
水城夏実 - 依頼者→波児の喫茶店の店員
HEVN - よく会う仲介屋で、セクハラの対象。
ウィッチクイーン - 祖母
マリーア・ノーチェス - 養母
デル・カイザー - 父
工藤卑弥呼 - 奪い屋をしていた頃の仕事仲間