はたらく細胞に登場するキャラクターについてはこちら。⇒肺炎球菌(はたらく細胞)
※肺炎球菌のイラストは、ほぼこの作品関連ではある
概要
一般的には肺炎球菌と呼ばれるが、ふたつの球が重なっている特徴的な外見から肺炎双球菌とも、液体培養中で増殖すると鎖状に見えることから肺炎レンサ球菌とも呼ばれる。(学術名称としては肺炎レンサ球菌が正しい)
主に気道の分泌物に含まれる細菌で、主に咳やくしゃみで周囲に飛び散る飛沫感染が主な感染ルートで、感染すると名前にもある肺炎の他にも、血液中に散らばって突如高熱を発する菌血症、脳や髄膜へ感染する髄膜炎、乳幼児の場合は中耳炎などの原因となる。細胞壁の外に莢膜という分厚い膜をつくるため、白血球からの貪食にも抵抗をもつ。
治療・予防接種
治療にはペニシリン系の抗生物質が一般的だが、一方で抗生物質の効かない耐性菌も登場しており、問題となっている。
乳幼児にとっては身近な感染症の一つであり、高齢者にとっては死亡率トップ3に入る肺炎を引き起こすことから、2010年には小児を対象とした任意接種ワクチンが、2014年には65歳以上の高齢者を対象としたワクチンの定期接種が行われている。