書籍版
著者 | すかいふぁーむ |
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イラスト | 大熊猫介 |
レーベル | GCノベルス |
既刊 | 2巻(2022年現在) |
コミカライズ版
原作 | すかいふぁーむ |
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漫画 | 真鍋譲治 |
レーベル | コミックライドアドバンス |
既刊 | 1巻(2022年現在) |
概要
正式名「脱法テイマーの成り上がり冒険譚 ~Sランク美少女冒険者が俺の獣魔になっテイマす~」
あらすじ
魔物を従える冒険職「テイマー」のリントは、劣等職と白眼を向けられながらも魔物の相棒キュルケと共に一旗をあげようと王都へと趣いた。
そんな時、ソロでありながらSランクの美少女冒険者ビレナからパーティーを組まないかと誘われてしまう。
これを皮切りに、聖女を始めとした女の子たちと契約して最強パーティーを作る、法律スレスレの冒険譚が始まった。
登場人物
- リント
テイマーである冒険者の青年。
両親を亡くした後、生きていく為に冒険者になり、相棒であるキュルケと共に王都で一旗を上げようとした所をビレナと出会う。
当初は力を持たず、生まれ故郷のフレーメルのギルドでも他の冒険者に冷遇される日々を送っていた。諸処の理由でテイマーの職業を手にした後も、唯一テイムできたのは最弱のモンスターであるスライムだった。
後にテイムした炎帝狼を纏うことで炎を使って、ワームの親玉ドワーフデスワームを炎で容易に撃破できる等の高い戦闘力を見せる。しかし力のコントロールが難しく、試行錯誤の末に使いこなせた。
- キュルケ
元々はリントが練習でテイムしてすぐに解放したのだが、自らの意思でリントに付いてきた。以降はリントの相棒として駆け抜け、Dランクになった頃に姿が変異していた様だ。
リントが他の存在とテイムした事で徐々に強くなり、Cランク昇級試験においては元Bランクの実力を持つ試験官の剣撃に耐えられるだけの硬さを見せた。
- ビレナ
ソロで活動しており、美貌に惹かれて申し込んだ冒険者を今まで全て断った。
しかし、単独でSランクになれるだけの凄まじい身体能力を有しており、Aランク相当のコカトリスの変異種を難なく撃破していた。
何より早さも凄まじく、普通の人間の目では見切ることが出来ない。その為、二つ名も「瞬光のビレナ」と名付けられている。
- ギル
前足後足に加え、飛行能力を持つ翼を備えた両腕があり、手足が6本もある。顎がフォーク状になっており、岩や鉱石を掘削する役目を持っている。総じて厳つい外見をしているがメスである。
竜の巣と呼ばれる火山地帯に住んでいたが、(リントとテイムした事で強化されたとは言え)ビレナの一撃で撃破、そのままリントと契約することとなった。
ドラゴンにおいては随分と若く、目にしたビレナに突っかかってきたが、上記の通り返り討ちに遭ってしまう。その事もあってか、ビレナが近づくと恐怖を覚えている。
岩石と火が混じったブレスを吐く他、尻尾による物理攻撃も行っている。
- カゲロウ
姿は狼であるが、意志を持った魔力の塊というべき存在。敵対者には全身の魔力を炎に変換させて焼き払う。
ビレナを振切る速さを持ち、キュルケやギルに対して優位に立つほどの強さを持つが、【スキル:精神統一】で魔力と気をチャージして爆発的な力を得たビレナの一撃で敗北を喫する。その後はリントとテイムをした。
- ミラ
美人であるが口と性格は悪く、Sランクの冒険者ビレナと組んでいるリントの昇格をギルドのルールを理由に認めず、またドラゴンテイマーを信じていなかった。
しかし試験官のギュレムがリント相手に手も足も出なかった上に、テイムしたドラゴンのギルが現れた事で思わず失禁するほどの恐怖を覚えてしまう。
その後はドラゴンテイマーだと知ったリントに頭を下げる羽目になった上に、ビレナに件の失態を無かったことにする代わりにある条件を突きつけられる事となった。
- ギュレム
Cランクの昇格を行うリントとの相手をするが、キュルケに剣を受け止められた挙句、カゲロウを纏ったリントに下された。
その後はドラゴンテイマーだと知ったリントに頭を下げる羽目になった上に、師匠と仰ぐビレナから平手打ちを食らわされた挙句に「再修行」を宣告されてしまった。
- キユラム
思考は教皇と変わらないが、ただの権力亡者ではなく、行動力と人心掌握術を持っており、教皇派の切り札であるバロンの不在時を狙って反乱を起こした。
- リリルナシル
教皇によって聖女の塔に幽閉されている(内部は豪華絢爛で、食べ物も施設も全て揃っているが、リリルナシルは自らの自由を奪う事が目的だと見透かされている)。
- ルミ
リントに対して何かに気にかけており、彼の昇格には喜んでいた。
ちなみにフレーメルのギルドの冒険者には天使として崇められており、リントが冷遇されているのは彼への嫉妬も含まれていると考えられている。
用語
- テイマー
ファンタジー作品でお馴染み、魔物を従える冒険職。
自分より強い魔物をテイムする事が出来れば、人間では到達し得ない領域に立てることができ、生まれ持った特別なスキルや才能がない者にとっては希望の星である。
一見すると便利ではあるが、問題点も多く存在する。テイマーを目指す人間の半分以上はまともに戦える力を持たない事から、「他力本願」「まともに戦えない臆病者」とレッテルを貼られてしまう(事実、ギルド側の信頼も薄く、回ってくる仕事も実績を積むのに苦労するものが多かった)。
しかも、人間と敵対する魔物を連れていく以上、パーティーを組む事は出来ない上に、街やギルドに出入りすれば魔物共々排斥される危険性がある。
ドラゴンをテイムするような強力なテイマーがここ最近では出現していない事も、地位に悪影響を及ぼしている。
- テイム
魔物をテイムするには、テイマーがその魔物以上に強くあるか、あるいは罠などを駆使して追い詰めるか、魔物が求めるものを与える事で契約する、といった必要がある。
他の冒険者は魔物のテイムを手伝わされることが多く、結果的に足でまといになる事もテイマーが嫌われる所以となっている。
テイムされた生き物は進化する特性があり、不定形な魔物のスライムも羽毛と小さな角と羽が生える、といった変化が起きていた。
- 冒険者
ランクはFから始まり、一つ上のランクに行くためには当該ランクの適正クエストを規定回数クリアする必要が有る。
Cランクになれば冒険者だけの食い扶持で生活でき、Bランクでは大商人や貴族から声がかかる可能性がある。Aランクはパーティーを組んで何年も実績を積めばたどり着けるものであり、よほどの事がない限りは単独でAランクになることは不可能。
そもそも、Bランクになれば十分すぎる地位と名誉と収入を得ることが出来、身の安全を理由に引退する事が多い。
- 魔物
危険度クラスによって強さは変動し、Aクラスの魔物はSランクの冒険者でもない限りは、まず対峙した時点で命はない。しかしSクラスの魔物だと、そのSランクの冒険者でも互角に渡り合えるか、歯が立たないと言われる存在。
さらに変異種は通常の個体よりも強力となっている。
- 特級ポーション
かけるだけで全身の傷が瞬く間に回復し、耳一つなくなっても元に戻る事ができる。
しかし値段もかなり高く、ヴェルモンド大商会付きの冒険者がその値段を聞いた時は「その場でヘタリこんだまま」茫然自失になった。
関連タグ
小説家になろう ハーレム
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー:テイマーが女の子と契約し、パーティーを組む作品繋がり。ただし、あちらの主人公は元いたパーティーから追放されたところから始まった、と相違点はある。
外部リンク
脱法テイマーの成り上がり冒険譚 - 小説家になろう
脱法テイマーの成り上がり冒険譚 - 書籍版
脱法テイマーの成り上がり冒険譚 - コミカライズ版