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自宅警備隊

じたくけいびたい

自宅警備隊とはコミケを中心に活動していたコスプレ団体。正式名は自宅警備隊N.E.E.T.
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事の始まり編集

 設立は2009年とも2010年とも同人誌や書籍で書かれてはいるがハッキリしないものの、活動時期は2010年頃からであるのは確認されている。キッカケはミリタリーオタクの創始者のアイディアを同人サークルを運営していた旧知の人物(以下原作者)に自身のオリジナルのミリタリーの構想を話しそれを形作ったのが始まりとされる。


創世記編集

 コスプレは2010年頃から開始されそれまでは創始者一人で活動をしたものの、2011年8月に開始されたコミックマーケットにおいて真夏のコスプレ広場で真っ黒な装備を着て彷徨いていた姿を2chのコミケまとめで取り上げられてから一気に知名度を上げ、同年の冬コミでは1分隊構成できるまでに成長。以後コスプレにおける一大勢力へと変貌していった。


成長期編集

 冬コミ以降もその規模は拡大されて日本全国に志願者が増えていった。それに伴って自宅警備隊はサークルとして組織し、装備の規格統一化や人事・役職や志願者の受付の体制を整備していった。翌2012年の第1回のニコニコ超会議では自衛隊に謁見した姿が取り上げられる。更に8月の夏コミでは対抗組織の武装職安が登場しミリタリー界隈の話題をかっさらうこととなった。この回のコミケでは初めてサークルとして同人誌を頒布しており、あまりのクオリティーの高さに即完売となった。そのため購入できなかった人向けに後日同人ショップに委託して手に入れられるように手を施したという。ネットニュースの取材やテレビのコミケ特集に映像出演するなど2015年頃までその最盛期を享受することとなった。


安定期編集

 隊員の増加によりコミケに限らず地方でも自宅警備隊の姿を見かけるようになり即売会でのサークル出店も見られるようになった。特にコスイベも即売会も関東に次いで多い大阪での出現率は多く、隊員数も関東に次いで2番目に多かったのである。規模こそ少ないものの2013年頃から四国や九州といった地域でもコスプレイベントで見かけるようになった。加えてドワンゴ主催のニコニコ町会議によって夏季~秋にかけてコスプレと即売会の開催が地方で行われていたのもあってか開催地に自宅警備隊が宅外に派遣される姿が度々目撃されている。なお2012年の初サークル参加以降は同人誌の頒布を継続し続け、次第にグッズ類も充実させるに至り島サークルから始まったサークルの規模は壁サークルになるまでに成長することとなる。また12月のクリスマスではクリスマス迎撃作戦という身内のノリで始まったに過ぎなかった大喜利が、組織外も巻き込んで大いに盛り上がったりしたのも記憶に新しい。2014年に秋葉原ラジオ会館リニューアルオープンに際してゲスト参戦し、2015年も引き続き屋上のセレモニーで観客を沸かし続けていた。日本での活動に際し国内に限らず海外でも自宅警備隊に感化されて組織が作られていった。最盛期には中国・台湾・ドイツ・スウェーデン・アメリカ・イギリス・ロシア・ウクライナといった国々でも活動が見られ、一部の国の隊員はコミケに参戦するなど国際交流も盛んに行われていった。


転換期編集

 2016年頃からバンド活動を始め翌年2017年のニコニコ超会議に参戦。加えて同時期に外部から小森ねるという女性を招集してデビューさせる。結果として小森ねるはその回きりで降板しバンドのみが継続となった。元々バンド自体は外部から歌手志望の男性を招集しメンバーを身内で構成してバンド名も『ブラック・レジメンツ』と命名されて6名で活動を開始した。初期はドラムがいたがなぜか途中でドラマーのポジションがなくなり少し変わったバンドの構成であった。コスイベや即売会以外にもライブハウス等幅広い活動展開を模索して作られたと伝わっている。


低迷期編集

 組織が発足されて5年以上経過すると流石にかつての勢いが緩やかになるものの志願者も増えて隊員数も1000人を超える規模にまで成長していった。バンド活動も継続し秋葉原での出張イベントでも顔を出すまでに成長した自宅警備隊に暗雲が立ち込める。2019年8月16日にバンドのボーカルが「全てが嫌になった」と言い残して失踪。公式にアナウンスされたのは9月16日で関係者の多くに衝撃が走った。未だに具体的な理由は不明だがこれ以降に怪我や就活を理由に脱退者が増えてバンド活動が一時機能不全に陥った。なお同年12月までにボーカルをメンバーのひとりが代行することを表明。さらに外部からメンバーを追加したことでバンドは再開した。2020年以降もイベントを盛り上げていこうという流れが出かけたものの2020年1月に中国で発生した新型コロナによってイベントの多くが自粛してしまい活動が思うようにできなくなるというアクシデントが発生した。


衰退期編集

 新型コロナによるイベントの喪失は組織のプロモーション活動ができなくなると同時に活動資金を調達の術を失うというものであったため、サークルの死活問題となった。合わせてイベント参加できない事は同時にパフォーマンスに出れないことを意味するため志願者数の低下も招くことになる。更に既存の隊員に関しても生活環境の変化によりコスプレを引退するものも現れて活動できる人員も著しく失うこととなった。そのため組織は運営開始以来初となるクラウドファンティングを実施し資金調達に乗り出した。目標額には至らなかったが新型コロナが収束するまでには何とかサークルは持ちこたえることができたという。


その後の自宅警備隊編集

 とはいえ活動できなかった2年間でコスプレで参加していた多くの隊員が引退または自宅警備隊と決別する道を選んだ。そして新たな志願者は殆ど入らなかったことでイベントの売り子にも事欠き、頼みのバンド自体も2020年の冬にボーカル代理のメンバーが脱退し、その後かつての勢いを取り戻せないまま自然消滅してしまっている。そのため責任者である原作者自身がコスプレに見切りをつけて自前のイベント企画と同人活動に大きく舵を切るようになった。個人のVtuberと協力関係を構築して売り子をするという手法を編み出し、またスタジオを借りてVtuberメインのパーティー企画を開催するなどに活路も見出すこととなる。


現在編集

 現在の自宅警備隊はコスプレ組織としての活動は殆どしていない。関西・四国・関東を除く地域は沈黙し、四国・関西に関しても年1度のコスイベでその姿を確認できるくらいである。最大規模を誇った関東ですら昨今はコミケの風物詩とも言われていた時代と打って変わって隊員が誰もコスプレで参加してる姿がなく、サークルで非武装の売り子がグッズを頒布しているに留まっている。原作者自身もコスプレよりもVtuberとのパーティー企画での資金調達や同人イベントでのプロモーションに注力しているため、コスプレ組織としての自宅警備隊の姿を再び見ることは、もうないであろう。

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