概要
世界最古と呼ばれる捜査機関『全領域異常解決室』(通称「ゼンケツ」)の室長代理を務める男性。
室長代理を務めているだけあってその知識量は膨大であり、様々な証拠から妖怪やUMAなどの怪異の存在を導き出そうとする。
前歴は一切不明だが、一応武術は身につけているようで犯人の制圧は余裕でできる。
超常現象に関して勉強不足の小夢に対して時々辛辣な言葉をぶつけることもあるが、基本的には信頼している。
超次元的な能力を持っており、未琴・未智親子の誘拐事件の容疑者3人の記憶操作(後に「事戸渡し」と判明。)を芹田、豊玉とともに行っていた。
後に小夢に対して「僕も神です」と名乗り、ゼンケツの全貌と自身の正体が興玉神(太田神)の転生体であること、神に由来する自身の能力は人の善悪を判断できる能力であることなどを明かした。
前世(平安時代)では豊玉に好意を寄せており告白したが思いっきりフラれていたことをバラされている。
ゼンケツ室長の前任者である雨野が「事戸渡し」により記憶と能力が失われた為、掟に反してまで仲間達と共に彼女を守る決意を固めた上で、ヒルコとの全面対決に臨む。
ネタバレ
物語の終盤で、実は「『興玉神』の転生体」ではなく天岩戸別神の転生体である事が判明。神話において黄泉の国の門を司る神であることから、危害を加えた神(現代の転生体である人間)を黄泉に送る『黄泉送り』の能力を持っており、これが後にヒルコに狙われる要因となる。
劇中で宇喜之を一時的に乗っ取ったヒルコの襲撃を受け、天之加久矢が宿ったボールペンで刺されてしまい致命傷を負ってしまうが、須佐男命の転生体である速雄の平穏治癒の力で一命を取り留めた。
これを受けて、再びヒルコが自身を狙ってくる可能性を考えて自決覚悟で再び相対し決着をつける覚悟を決める。
だが、ヒルコ事件の黒幕とされていた寿の人海戦術で自身と豊玉、芹田の3人共スタンガンで気絶させられて拘束されてしまう。
その場でヒルコの意識体に乗っ取られた野々宮と寿に消されそうになるも、豊玉の機転と京都支部の援護のおかげで解放され、雨野を救うため真の黒幕たるヒルコの元に向かった。
そこでヒルコ…もとい役小角が直毘であることを看破するも、神々を相手に人間でありながらも日本最古の呪術師でもある直毘の規格外の神通力で圧倒され、彼から呪符を貼られ掌握されてしまう。
万事休すかと思われたその時、雨野が土壇場で前世由来の自身の能力『呼び出し』の鈴の力を一時的に復活させた事で呪符による支配から自力で脱する。激しい闘争の末、駆けつけた荒波とともについに直毘を制圧した。
事件後、一時的に神の力を行使したとはいえ存在は人間のままである雨野に、自身が神であることからその掟として、事戸を渡して記憶を消去した(とはなっているが、実際には指を一本頭から離して事戸渡しを行っており、彼女の記憶が本当に消えたのかは曖昧である)。