概要
茶葉・抹茶の粉を入れる容器。当然実用品なのだが、「九十九茄子」や「初花」などいわゆる名器は一国一城の価値があるともいわれて大いに尊ばれた(もちろん茶碗や茶釜などその他の茶道具にも名器は多い)。
ちなみに茶器がそれ程どえらい価値を持つようになったのは戦国時代のこと。当然土地や金銀などを褒美にするには限界もあるわけで、織田信長が千利休に「これは素晴らしい逸品ですな」と"査定"してもらい、茶器自体の価値をぐぐっと引き上げることで「一国一城を授けられるにも等しい宝」としたのだ(それに加えて色々と箔付けになるので、家来たちも奮起したとか)。