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血涙の9点差

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けつるいのきゅうてんさ

2017年5月6日に行なわれた阪神タイガース×広島東洋カープ8回戦(阪神甲子園球場)で起きた一連の事件は、広島カープファンにとって忌むべき呪いの言葉として残された…

スコア

  • 阪神甲子園球場
  • 試合開始 14:00 / 試合時間 4:19 / 入場者 46,561人
チーム123456789HE
広島2202300009161
阪神00001731X12103
  • 勝ち投手:髙橋聡文 (1勝)
  • 負け投手:薮田和樹 (1勝1敗)
  • 本塁打(広島):丸佳浩 (2回2ラン)

概要

この年、熾烈な首位争いを繰り広げていた両チーム、先発投手難に悩む阪神金本知憲監督はこの大事な試合にドラフト6位新人・福永春吾を抜擢、しかし、福永は重圧に呑まれて四球を連発し丸佳浩に2点本塁打を浴びるなどして4回6失点KO、リリーフした松田遼馬も5回に3点を失い試合は終わったかと思いきや、5回1失点の広島先発の岡田明丈が6回に4四死球を乱発するなど突如崩れて7失点、リリーフした中田廉、薮田和樹、(仲尾次)オスカルも流れに飲み込まれて失点を重ね、9点を先取しながら9対12で敗れる赤っ恥の試合となってしまった。この日、9点差の呪いとしてその名と共に刻み込まれる事となるその名は「血涙の9点差」。

その後

この敗北がきっかけでカープは一時期2位に転落したものの、嘘のように息を吹き返し再び首位に浮上、リーグ優勝を果たしている。血涙の9点差を引き起こした投手・岡田はなぜか一年を通し12勝という成績を残している。また、負け投手になった薮田は先発投手として覚醒、この年15勝を挙げている。そして1年後の同時期にカープは呪いを弾き飛ばす如く馬鹿試合を引き出し勝利した。

広島カープ全体に残した影響

この時の事件は一般のファンや赤ヘル信者だけでなく選手たちの心にも大きく傷を残し未だに「9点差はやばい」とたびたびベンチで発言されているという。当たり前だが一般のファンや赤ヘル信者にも同じ事を大量点数でリードしている状態でも同じ事ささやかれているという。まさに血涙の9点差。呪いである。

また、この試合に投げた広島投手陣は2018年も現役選手として在籍、岡田は先発・中継ぎのいずれかにするか転向が検討され、中田も中継ぎ投手として活躍しているが、先発投手のひとりとして期待された薮田は不振に苦しみ2019年も前途が危ぶまれ、オスカルにいたっては二軍暮らしの末、2018年限りで戦力外となっている。

馬鹿試合としての評価

言うまでもなく日本プロ野球界の馬鹿試合記録に残された1つの記録である。

詳しくは馬鹿試合(プロ野球)

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