艦歴
日本海軍の一等巡洋艦。同型艦なし。大日本帝国海軍がドイツ帝国のフルカン社に発注し、1900年に竣工した。
日露戦争の日本海海戦では第2艦隊に所属し、僚艦の「磐手」とともに海防戦艦「アドミラル・ウシャコフ」を撃沈するなどの活躍を見せた。第一次世界大戦では青島攻略作戦に従事、その後は、「出雲」などとともに練習艦として士官候補生らを乗せて遠洋航海に出た。1921年には海防艦に類別を変更された。
太平洋戦争中の1942年、海防艦が護衛艦艇の一種別として軍艦から外されると八雲は一等巡洋艦に復帰した。「磐手」「出雲」が沈められた呉軍港空襲も生き残り、戦後は特別輸送艦として復員輸送に従事したのち、舞鶴で解体されて長い艦歴に幕を閉じた。