誰が加害者で…誰が被害者だ…死神を搜し葬ろう……
概要
かつて戦場で相まみえた男に腕を切り落とされた金髪のローランは、その見えざる腕の疼きを抱えながら復讐相手である赤髪のローランを探し求める。
そして異国の酒場でようやく赤髪のローランを見つけるが、隻腕にして隻眼となった彼はもはやかつての見る影もないほど落ちぶれていた。
そこへ突如現れた青年ローランサンが赤髪のローランを殺害する。
こうして復讐劇の舞台を降ろされてしまった金髪のローランは、残った腕と人生で何ができるか考え始めるのだった。
登場人物
・金髪のローラン(飛田展男)
主人公。漫画版ではレイヨン・ローラン。
酒に溺れ恋人に暴力を振るうようになり、彼女に出て行かれてしまう。
漫画版では全てを終えた後に彼女とよりを戻し、物語は「星屑の革紐」へと繋がる。
・赤髪のローラン(若本規夫)
鳶色の目に十字傷の男。漫画版ではフランボウ・ローラン。
かつては戦場で圧倒的な力を振るっていたが、金髪のローランと同じ落ちぶれ方をした。
復讐者の青年。おそらく復讐動機は「緋色の風車」での出来事だと思われる。
・恋人
金髪のローランの恋人。漫画版ではワロニ。
暴力を振るう彼をそれでもなお愛していたが、妊娠したため子を守るために出て行ってしまう。
漫画版では更生して訪ねてきたレイヨンとよりを戻し、「星屑の革紐」の主人公エトワールの母となる。
・鳶色の目の少年
おそらく赤髪のローランの息子と思われる。漫画版ではタッシュ。
ローランサンが赤髪のローランを殺害する現場を柱の影から見つめていた。
漫画版では「緋色の風車」に登場したシエルが彼の母親に当たる。
その後も「黄昏の賢者」に登場するクロエとの間に子をもうけたり、終盤の〆付近でスポットが当たったりと、原曲に比べかなり重要な位置づけとなっている。
・アルヴァレス将軍
原曲では金髪のローランの回想に名前のみ登場。アルバム『Chronicle2nd』の人物。
漫画版ではレイヨンの上司にあたり、彼がフランボウの腕を切り落とした。
原曲では全く触れられていない「聖戦と死神」の出来事も漫画では少しだけ描かれている。