概要
フロムソフトウェアのゲーム『SEKIRO』に登場するエネミー(敵キャラ)の一種。
名前通り赤く輝く目を持っており、通常のエネミーよりも高い戦闘能力を持っている。フロム作品では『デモンズソウル』の頃から同様の敵キャラが登場しているので、ソウルライク系作品のお約束要素とも言える。
これまでの作品では単に「異様に強い雑魚キャラ」を視覚的に表現していたにすぎなかったが、本作ではその生態・背景について幾つか作中でも設定が語られている。
赤鬼
作中で二体登場する中ボス。また、作中で登場する最初の赤目。
動きは鈍いが、凄まじい腕力で繰り出される多彩な攻撃と、傷つけられてもすぐに体幹を回復してしまう強固な肉体を持ち、遭遇した時点での隻狼では対処しづらい難敵。
内府軍との戦を控えた葦名軍にとっては新兵器的な存在だが、周囲にいる葦名兵からは「味方にも襲い掛かるのではないか」と恐れられており、「いざとなったら弱点の火を使え、とお達しが出ている」という情報を手に入れることができる。
ゲーム序盤である葦名城城下、虎口階段に登場する者と、ゲーム中盤に登場する葦名城本城の鐘に囚われている者の二名が存在する。
赤鬼以外の主な赤目
道順
SEKIROに登場するNPCの一人で、赤目と深い関わりを持つ。
葦名城の地下牢獄である「捨て牢」にて怪しげな医術の研究を続ける研究者であり、道策という師匠の下で医術を磨いているという。
キャラクターとしては、Bloodborneに登場する処刑隊の血族狩りアルフレートに近く、彼のイベントをこなすことでその狂気的な側面を垣間見ることができる。
捨て牢に送られた者
金剛山仙峯寺の小太郎か、葦名城本城の水手曲輪の侍である隈野陣左衛門のどちらかを捨て牢に送ることで赤目化し、戦うことになる。いずれも赤鬼を思わせる高い戦闘能力を得ている。
寄鷹衆の赤目
ゲーム終盤に登場する赤目。ゲーム終盤、葦名を裏切り、葦名城に攻め寄せる内府軍に着いた寄鷹衆の一人が赤目となっている。
水生氏成
葦名流の使い手として葦名本城に残っている侍。中ボスの一人でもある。
ゲーム中盤に対峙する剣客・佐瀬甚助を赤目化したような能力の持ち主で、強化された肉体から放つ奥義・葦名十文字は、防御してなお致命傷を受けるほどの威力を持つ。
赤目の鯉
水生村に流れる川の底に潜む鯉。永久に朽ちぬ存在とされている一方で、鱗が足りぬ半端者とも言われており、源の宮に棲む「ぬし」のような巨体は持たない。
赤目の正体(以下ネタバレ)
葦名の地に流れる「変若水」と呼ばれる水の流れ、その水が濃く淀んだ「変若の澱」を取り込んだ者達の一部が、獣のごとき力と死に難い肉体を得た姿。それが「赤目」である(作中では変若水を取り込んだ葦名弦一郎の瞳が赤くなっている描写がある)。
道策・道順の師弟は、弦一郎の指示で内府軍対策の兵器として変若水、赤目の研究に取り組んでおり、その過程で生み出されたものが「赤鬼」だった。つまり、作中に登場する「赤目」とは、道策・道順師弟が変若水を研究して作り出した、一種の生体兵器と言える。
赤成り玉
葦名を巡る探索の中で、主人公である狼もまた赤目の力を使うことができる。
この赤成り玉、使用すると狼の身体能力が上昇する代わりに、残機である回生が使えないというデメリットがある。また、入手した際のテキストにも不穏な一文が記されている。
アイテム名 | テキスト(解説のみ抜粋) |
---|---|
赤成り玉 | 喰らえば赤目となる、赤く丸い塊。赤成り玉は、成りたいものに、成れなかった者の名残り。触れば仄かにあたたかく、脈を打っている |
師弟の赤成り玉 | 赤目と成り果てた(NPC)その体内にあった、赤く丸い塊。この赤く丸い塊は、常しえに朽ちぬ。害はないが、効果が切れたのちも、きっと腹の中にずっと残るだろう。 |
葦名には、赤鬼と呼ばれる大男がいる
赤目となり、暴れ狂うは何ゆえか
長く捨て牢に囚われていたというが……
~「二の念珠」より~