カードテキスト
このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキに加えてシャッフルする。
概要
レベル1の獣族モンスター。自身が墓地に送られた時、強制的にデッキに戻る効果を持つ。
そのためデッキ切れを起こしそうになった時にもこのカードがあればデッキの枚数を補充できて安心…に思えるが、最近の環境ではデッキ切れを起こすどころか普通に戦っていれば長くても数ターンで決着が付くのは当たり前であり、積極的に相手のデッキ切れを狙うデッキ破壊についても中途半端にやると相手に墓地アドバンテージを与える自殺行為になりかねないため相手にする機会はほとんどないと言っていい。
そもそも最近の環境では墓地は第二の手札と形容されるほどデッキよりも墓地にカードが多い方が有利であるとされるデッキの方が多く、それに逆行するこのカードは採用されにくいのが現状である。
それよりもこのカードにおいて特筆すべきなのは、イラストや関連書籍で描かれたこの犬の波乱万丈な生涯についてであろう。
マスターガイドによると、お金持ちの家で甘やかされて育ったマロンはわがままな性格となり、やがて家から飛び出してしまったという。
しかし、マロンは百獣王ベヒーモスなど恐ろしい野生動物の蔓延る場所へと迷い込んでしまい、この過酷な環境の中で生き延びるために暗黒の力を得て暗黒の狂犬となってしまう。
そんな時、マロンの前にかつてのご主人様が現れる。彼はあちこちに張り紙を貼り、家を飛び出したマロンを探し続けていたのだ(魔法カード「ワンチャン!?」のイラストより。メイン画像ではこの張り紙が描かれている)。
こうしてご主人様の家に戻ったマロンであったが、その幸せは長くは続かなかった。
ご主人様が重い病を患い、「すぐに戻るから待っててね」と言い残して息を引き取ったのである。
マロンはこの言葉を信じ、待ち続けた。千年の時が経ち、自らの身体が朽ち果てて骨だけになろうとも…。
ちなみにこれらの出来事との前後関係ははっきりしていないが、機械犬マロンのイラストではなぜかサイボーグ化されたりもしている。