「俺の前でアベックを気取るんじゃねえええ!」
概要
アニメ版『地獄先生ぬ~べ~』の第19話「連続切り裂き魔! 最強ペア愛の大追跡!!」に登場するゲストキャラ。
獣人の姿をした妖怪であり、帽子とコートで正体を隠して人混みにまぎれて次々とカップルを鋭い爪で襲撃する事から「切り裂き魔」と呼ばれて世間を騒がせている。
その正体はペットとして人間に飼われていた小さな猿であり、飼い主の女性に可愛がられながら幸せな日々を過ごしていたが、ある日その女性が結婚した事をキッカケにあっさりと捨てられてしまった。
野良となった後に人間達や他の動物に迫害される日々を送った事で飼い主を奪った男性と自身を不幸に追いやった恋そのものを憎むようになった末に偶然見つけた謎の石に触れた事で妖怪化して現在に至る。
作中の行動
主人公鵺野鳴介(以下、ぬ~べ~)と彼の生徒達が訪れたスケート場にも現れて次々とカップルを襲撃していたが、生徒の1人である立野広を負傷させた事でぬ~べ~に自身の存在に気づかれてスケート場から逃走。
しかし、スケート場のインストラクターであるゆきめのサポートを受けたぬ~べ~がスピードスケートで道路を疾走した事で追いつかれてしまい、人気の無い場所でぬ~べ~達と対峙。その際に上記の台詞でぬ~べ~とゆきめに怒りをぶつけていた。
戦闘の最中に鬼の手を通して通り魔の過去を知ったぬ~べ~が「いい加減な人間に翻弄された」と同情したのに対し、妖怪でありながらも人間と共存しているゆきめは通り魔の逆恨みを非難していた。
直後に痛いところを突かれて逆上した通り魔がぬ~べ~達を追い詰めたが、最後は邪気を浄化されて元の猿へと戻った。
余談
登場回は原作漫画7巻に収録されている「ぬ~べ~・ゆきめの最強タッグ!の巻」を基に作られた物語であり、そこに登場した辻斬り魔の男(本名不明)がアニメ版における通り魔の元ネタとなっている。
この辻斬り魔は妖怪でなく普通の人間であるが、犯行に至る過去が描かれていない上に人物像が「大衆の怯える顔を見るのが快感」という理由で通行人をナイフで切りつける変質者である等、ある意味ではアニメ版における通り魔よりタチが悪いと言える。
こちらもアニメ版に近い流れで広を負傷させたものの、人間である故に殺さない程度にぬ~べ~とゆきめに制裁された末に警察に突き出されて退場した。
関連タグ
音速の鬼:同じく「切り裂き魔」と呼ばれるジャンプ作品の妖怪。ただし、こちらは元人間で快楽のために人々を襲う等、原作漫画の辻斬り魔とアニメ版の通り魔の特徴を組み合わせような悪役と言える。
黒之介:『もののけ!ニャンタロー』の登場人物。こちらは妖怪化した猫であるが、通り魔と同様に飼い主の人間に捨てられて周囲に迫害された過去が原因で切り裂き魔となったジャンプ作品キャラである。ただし、通り魔と違って最後まで改心する事なく退場していた。