概要
ゲームの開発/運営陣というのは、プレイヤーはもとより誰よりも先にゲームに触れる存在であることは言うまでもない。
だが、その運営側が「考えればわかるようなゲームバランスの崩壊に気づいていない」「普通にプレイしていればまず気づくであろうバグが放置されている」等、一般消費者からすれば簡単に気づく初歩的なミスをしていると「運営はテストプレイやバグチェックを怠っている、実際にはゲームをプレイしていないエアプなのでは？」と皮肉られる事になる。
こう言われがちな一例
テストプレイの不備
- そもそも運営側のゲームの仕様やルールの理解が浅く、実際には実現不可能な事を「可能」と紹介してしまう凡ミス、不可能ではないもののハードルが高すぎるものを最適解のように紹介する
- アイテムを集めるのに年単位の時間がかかる（1年以内にサービス終了を迎えてしまう可能性を考慮していない）
- シミュレータ等での机上でのクリア検証しか行っておらず、実際に通しでプレイしていないであろう事が明察される理不尽な設計
- プログラムとしてバグなく正常に動作しているだけで、ゲームとしては破綻している極端なゲームバランス
- 理論上はクリア可能だが、現実は上限まで貯めたアイテムを全て吐き出しても、期間ギリギリまで粘ってもクリアできない可能性がある等、理論値頼みの結果で実装され過程が全く考慮されていない設計
- 普通にプレイしていればすぐ気づくようなバグ・不具合が放置されている
- まるで環境に即しておらず、プレイヤーにとって大きな欠陥があり使いにくいような新仕様・新機軸の実装。その欠陥のある新仕様・新機軸の使用を要求してくる新ギミックの実装
- アップデートで実装された新機能が初っ端から不具合発生
- 発売前からシナジーや危険性が指摘されていたにもかかわらず、修正せずに発売。結果PvP環境を染め上げプレイヤーからの不満や批判を買う
プレイヤー心理を全く考慮していない
- 課金アイテムを次々消耗する割に実入りが少ない、単なる集金目的
- 高難易度と理不尽をはき違えている
- 周回の邪魔になる長い演出がスキップ不可
- プレイヤーの実力ではどうにもならない運要素を、希少アイテムを消費する重要局面に投入（もちろん失敗すれば水の泡）
こういった凡ミスや不親切をプロデューサーやディレクターといった開発/運営のトップがやらかしてしまうと、歴戦のプレイヤーからの批判はもちろんのこと、実際にゲームに触れていれば起こらないミスだとして炎上や祭りの原因となってしまう。
実際のところ
消費者目線の観点で見ると、こういった皮肉もあながち間違いとは言い切れないのが現状である。
バグチェックを行う『デバッガー』が『ゲーマー』としてのレベルが高いとは限らないし、運営側は決して消費者側の事情を全て把握してゲームを作っているわけではないからだ。
こういった皮肉や批判が生まれるのも、そもそもはプレイヤー目線の有能な運営像と経営者として有能な運営実態が異なる点にある。
バグ・不具合・仕様の不備を極力生み出す事なく、万一生み出した場合でもプレイヤーへの謝罪や詫びを欠かさない等、プレイヤーに真摯に向き合うユーザーフレンドリーでヘイトを生まないプレイヤー目線で優秀な運営でも、赤字続きではゲーム運営が継続できない。
結果、プレイヤーアンケが不満や批判だらけになるハイエンドなコンテンツが出てきてしまうといった「運営は本当にこれを面白いと思って実装したのか」という現象が発生するのはどうしても避けられないのである。
