概要
中国八大古都(北京、南京、杭州、西安、洛陽、開封、安陽、鄭州)の一つで、商(殷)の時代中国の首都「都邑」があった。
紀元前11世紀の西周時代、周王は弟の管叔鮮をこの地に封じ、管国と言った。春秋時代には鄭の大夫・子産の封地となった。隋代になってこの地に鄭州が設置された。
20世紀始めに隴海線と京広線が建設され、鄭州は南北大動脈の交差点となったため、経済的地位はようやく上昇しはじめた。
1953年に中国共産党政府の元で鄭州県を廃止して鄭州市となった、1954年に河南省省都が開封から鄭州に移る。
2001年以降から旧市街の東部に面積約150平方キロで150万人規模の新都市(鄭東地区)を建設している。
黄河中流に位置する鄭州は東西陸上交通路が交わる交通結節点となっており、陸路(道路・鉄道)の重要拠点のひとつである、経済の発展は緩慢だった。一方で歴史上たびたび黄河の水害を受けており、2021年7月には鄭州の集中豪雨により、地下鉄の浸水による12人をはじめ犠牲者が出ている。
余談
鄭州鄭東新都心地区という環状に高級マンションが並んだ、特徴的なエリアがある。世界的な建築家としても名高い黒川紀章が設計したものであったが、都心からあまりにも離れていることと、マンション代が高すぎてアメリカからも名指しで批判される鬼城となってしまった。
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