概要
京都市伏見区にある真言宗醍醐派の総本山で、真言宗系修験道を支配している。
874年、聖宝による上醍醐の創立に始まると伝わる。907年、醍醐天皇によって山上に薬師堂と五大明王堂が建立され、定額寺となった。952年、山麓の下醍醐に五重塔などの伽藍が整備される。上醍醐の観音堂は西国三十三所第十一番の札所である。
室町時代、足利義満の信任を得た政僧・三宝院満済を輩出。三宝院門跡が醍醐寺座主を兼ねるのが通例となった。
応仁の乱で五重塔以外が焼失するが、豊臣秀吉の庇護を受けた義演によって復興。1598年には秀吉が諸大名を招き自身の権威を示す醍醐の花見が行われた。