機体説明
型式番号RX-77D-4。
地球連邦軍再建計画内の中距離支援機の開発プランにおいて試作されたMSの1つ。
オーガスタ基地で開発されたRX-78NT-1 アレックスをベースにしたRGC-83 ジム・キャノンⅡが有力視されていたが、その対抗馬として用意されたのが本機である。
機体名と型式番号こそガンキャノン系列のものだが、武装や脚部の追加スラスター以外は一年戦争で最も高いスペックを誇るRGM-79SP ジム・スナイパーⅡを丸ごと流用している。その優れた基本性能の継承に加えて、RX-77-4 ガンキャノンⅡの狙撃戦向けの各種センサーを火力支援に転用することが目論まれていた。これはRGM-79SPの持つ精密射撃用レーザー・センサーと電子工学式高倍率カメラを活用し、射撃特性を向上させる目的があった。
武装面はガンキャノンⅡが設計ベースとなっており、同型の背部ビーム・キャノンに加えて右腕部にシールド一体型の二連ビーム・キャノンを、右肩部に大型レドームを装備している。
兵装面では両腕部に次世代ビーム兵器の充電仕様の一つであるEパック方式を採用したシールド一体型の二連ビーム・キャノン、左背面にはRX-77-4のビーム・キャノン、右背面には計測・索敵用の大型レドームが装備された。
しかし、コンペの結果、次世代中距離支援機の座はRGC-83ジム・キャノンⅡが射止めることになり、競争試作に敗れたことでRX-77D-4は量産検討機で終わることになった。