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鈴奈庵文

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すずなあんあや

「鈴奈庵文」とは、東方Projectに登場する射命丸文が同作のシリーズ作品である『東方鈴奈庵』に登場した際の姿を指す語である。pixivでは『鈴奈庵』登場時の文について本タグ含め大きく三種類のタグがある。

概要

東方Projectに登場する射命丸文にまつわるタグ。

文が『東方鈴奈庵』に登場した際の姿を描いた作品に用いられるタグである。

pixivでは『鈴奈庵』登場時の文について本タグの他「社会派ルポライターあや」、「キャスケット文」のタグが用いられている。詳細は後述。

『鈴奈庵』での文

文は初登場の『東方花映塚』以降、『東方文花帖』などで自身の発行する文々。新聞の記者としての活動も語られており、取材したものを文字に書き起こし新聞として広く公開することで幻想郷社会におけるジャーナリズムの一翼としても活動している。

その様子は『鈴奈庵』でも見られ、さらに本作では文ら天狗による情報メディアを通した戦術と幻想郷の様々な勢力のパワーバランスとの関連が語られるなど、事象の深部に踏み込んだ様子も語られている。

また文を通しては近年の都市伝説騒動などにみる伝聞・口伝による不確かな情報がもたらす新しい怪異と情報との関連という視点からもエピソードが展開しており、情報の収集と解析、発信を行う文ならではの切り口で語られることもある。

作中では活動の一環として人間の里の貸本屋である鈴奈庵本居小鈴に接触し、鈴奈庵での文々。新聞の取り扱いと宣伝を依頼した。文のパワフルな売り込みには小鈴も困惑気味。

このとき文は小鈴に天狗としての正体を明かしている。

後に小鈴が文とは名を出さずにこれを博麗霊夢に相談するのだが、霊夢はおそらくそんなことをするのは文だろうと想像したうえで天狗全般に見る気質や文個人の計算高さから自らの正体を明かす行為が文にとって問題ないことなのだろうと推察する。

さらに文が霊夢と小鈴との関係なども把握し霊夢がその立場上人間と妖怪の板挟みになって文の意向に応じざるを得ないようになることまで想定済みなのだろうとし、結局霊夢は自身の監視という条件付きで鈴奈庵での文の新聞の取り扱いを認めることとなるのである。

小鈴に正体を明かして以降、文はその高い身体能力も発揮しており、鈴奈庵の店内の狭い場所でも的確かつ瞬時に小鈴の背後をとるなど、その器用な俊敏さをみせた。

性格面についても本作でも物腰の柔らかさと時折覗かせる鋭い威圧感やカリスマ性も見られている。

本人曰く、今の文は「 絶好調 」。

笑顔であることが多く、佇む時でさえ静かな笑みを浮かべるなど、その好調さが窺える。

強い者は大抵、笑顔 」(稗田阿求、「幻想郷縁起」、『東方求聞史紀』)。

その後鈴奈庵では文々。新聞の取り扱いが始まり、人々にも良い評判を得た様子である。

季節が一つ進んだころには小鈴も文に馴染んだ様子で、文からの新聞の納品があった際には自然に対話するなどの様子も見られている。

一方新聞を通して広まった情報が他の妖怪とのバランスに触れることとなり、これを要因として新聞に対するネガティブな噂が流布され始めることとなった。文は図らずも人間の里とそこに住まう人間を介した他の「何者か」との情報戦を繰り広げることとなったのである。

文は自身の新聞に対して良くない噂を流す具体的な存在が何であるかは突き止めたものの、その背後にある意図と意図をもつ何者かの実態まではつかむことができなかった。

しかし文は手に入れた情報を基に見えない相手に対するカウンターを仕掛けていく。

本エピソードでは文が新聞の原稿を手帳に書き留めたり文章を想像するなど記者・執筆者としての文の具体的なシーンも描かれている他、文によるメディア攻勢の具体的な影響力・威力のほども描かれている。

第三十八話表紙ではその黒幕とのツーショット(その人物が鈴奈庵に登場した際の姿)も描かれている。

別の機会では文を通して幻想郷における人間の里と妖怪たちのバランスの在り方、同時に妖怪同士の力関係の一端も語られており、例えば天狗や河童が人間の里に対して「何をしているか」が語られる。

これはまた別の機会(例えば『鈴奈庵』第三十二話)で文が語った妖怪たちが人間の里をどう見ているか、あるいは人間達のどんな行動・動向を警戒しているかという点と併せてさらに幻想郷の明暗部分を語るものともなっている。

本作の文は幻想郷の裏事情を霊夢など人間に直接語りかける機会も多い。

なおこちらの機会では先述のような霊夢のほかに霧雨魔理沙にも小鈴に関連して強く詰め寄られるが、文は自信に薄ら暗い事がないこともあってか笑顔を絶やすことなく、始終余裕たっぷりに、時には飄々として二人に応じている。

容姿

ジャケットスタイル

次の服装は人間の里に入る際の変装である。

上着にはブラウスの上に長袖のジャケットを着、下にはキュロット様のひざ上までのパンツというスタイルで、帽子を着用する。足元にはソックス、ひも靴。

カラーはジャケットと帽子は薄い茶色(薄いチョコレート色)で、ブラウスは白、ネクタイは赤。

パンツからソックス、靴などのカラーは不明であったが、『東方鈴奈庵』第六巻カラー表紙などによればパンツはジャケットと同色、ソックスはブラウスと同系統の白、靴はジャケットなどよりも来い茶色または赤茶色。靴ひもも靴と同色である。ジャケットの裏地には白の部分も見えている。

これに右肩から左腰(左もも付近)にかけてショルダーバッグを提げることがある。

ショルダーバッグのカラーも提げ紐含めジャケット・パンツと同色。

ジャケットのボタンは正面に二つ、袖に片方三つずつ。裾のボタンのカラーは黄色系統。

胸元にポケットが見えないカットもあるが、別シーンでは描かれているなどこちらには差異がある。

またジャケットから翼が伸びているシーンもあるが、この構造がどのようになっているかの詳細は不明。

同様に翼が見られない時には服の内部で翼がどうなっているかなども不明。

ネクタイの結び目にはダブルノットによるもののような縦の長さと厚みとが見られ、さらにシンプルな形状のネクタイピンでの留めがある。

キュロット様のひざ上までのパンツにはベルトなどは見られず、腰正面の大きめのボタンで留められている様子である。足裾先には折り返されているような厚みがみられ、腿付近にはポケットがある。

また正面方向の折り目がはっきりしている。

帽子は目深にかぶることもあれば斜めにしたりなど状況によって変化する。

本作での文の耳は斜め上方向に鋭角的であるが、この帽子で隠している様子などはない。

シーンによっては最初からジャケットスタイルと帽子ではなく頭襟という組み合わせで描かれるなるケースもあるなど、作中でも服装の組み合わせにはバリエーションがある。

全体的な服装や髪型、作中でのポーズ等とも相まって、ボーイッシュな印象も与える。

口元、または顎に手を寄せるシーンも多い。

所持品

このジャケットスタイルの際に持っているものとしては、ショルダーバッグの他に名刺、ペンとメモ(または手帳)などがある。

鈴奈庵訪問時などは天狗の頭襟も胸元に潜ませており、正体を明かした時などに使用した。

後には風呂敷に包んだ新聞を鈴奈庵に納品するなどの様子も見られる。

一方で団扇や写真機(カメラ)などは変装時には登場していない。

提示した名刺には「 社会派ルポライター あや 」と書かれており、このときの「 あや 」の文字は「 社会派ルポライター 」のフォントサイズに対しておおむね四倍角。また向かって右下(受け取り手の右手親指が触れる位置付近)には紅葉模様と思われるイラストが描かれている。

手帳についてはその背表紙のカラーは赤系統で、ネクタイの色と同系統。

ただし後述の『東方鈴奈庵』第六巻特装版付録の「画集」表紙では背表紙が緑色のものを所持している。

通常時

上記の変装とは別に通常の服装による文の様子も描かれている。

様々な特徴から、風神録』の衣装ではないかと推測できる。

こちらは「射命丸文」記事の「容姿」項目を参照。

なお文の靴にみる下駄様の歯については本作では一本歯で土踏まず付近にあり、足底の縦幅方向に対して垂直。靴自体は変装時と同種のもの。

また変装時とも共通して、翼は背中中央付近またはそれよりも上部方向寄りから伸びている様子で、こちらでも耳は鋭角的に描かれている。

両者の服装及びその対比は『東方鈴奈庵』単行本第五巻巻末の「設定資料集」にも描かれており、このシーンには作中でもイメージカット中に文と共に登場した姫海棠はたて犬走椛と思しきキャラクターがともに描かれている。

その他の機会

実際の書籍作品としての『東方鈴奈庵』単行本第六巻表紙は特装版・通常版のいずれも『鈴奈庵』で登場した際の衣装を着た文となっている。

特装版では上記のようなジャケットスタイルにショルダーバッグを提げ、手には手帳とペンを持つ。

ウインクし楽しそうに口を開いている明るい表情が描かれている。

カバー下のデザインは次の通常版のものと同様。

通常版(カバー表)では他作品でも見られるような文の服装(※1)に本作で登場した際の服装である上記の茶色系統のジャケットを着用している。さらに文々。新聞を手にしている。

特装版と同様のカバー下では服装やポーズなどは同じであるが表情が異なる。

このスタイルは特装版付録の画集裏表紙にも見られている。

カバー裏も楽しんで頂けたら幸いです。 」(春河もえ、『鈴奈庵』第六巻通常版カバー背表紙コメント)

また特装版と通常版ではバストアップの方向が対照的なものとなっており、前者は左手側が手前、後者は右手側が手前となっている。この両者のデザインは春河もえによれば「 」になっている(『鈴奈庵』第六巻特装版カバー背表紙コメント)。

ポーズなどはほぼ同じであるが、持ち物が異なることによる手の周辺の様子や服装が異なる(例えば帽子などの違い、キュロットとスカートの違い、高下駄付きの靴であるかどうかの違いなど)ことによる印象の違いなども表れている。

カバー下は特装版・通常版ともに同様のデザインの文が描かれている。

二冊を並べる、または特装版の場合はカバーと書籍本体を別々に並べるとその対称性を一目で体験することも出来るだろう。

※1:『東方風神録』登場時に見られるような左胸側縦方向に茶色系統の帯状の意匠とその中に紅葉柄の入ったブラウス、同様のデザイン入った裾にフリルの付いたスカート、襟元のリボン、頭襟、高下駄といったスタイル。ここに上記のジャケットを羽織る。ただし本表紙デザインでは上着とスカートの帯状の模様はスタンダードな直立状態など(腰をひねるなどしない場合)の際は一直線になるようなデザインとなっており、上下のラインが個別していないという特徴もある。

pixivでは

pixivでは先述の通り『鈴奈庵』登場時の様子を描いた作品に用いられるタグとして本タグを含め三種類のタグが使用されている。すなわち、『鈴奈庵』登場の際に文本人が名乗った肩書あるいはキャッチフレーズとしての「社会派ルポライター あや」、『鈴奈庵』登場時の服装に焦点を当てたタグとしても用いられる「キャスケット文」、『鈴奈庵』における文にまつわる全般を包括する「鈴奈庵文」(本タグ)の三種である。

この内「キャスケット文」については文が『鈴奈庵』に登場する以前から二次創作において想像されてきた「キャスケット帽を着用した文」という創作アプローチに由来するタグであり、これに『鈴奈庵』での文が着用した帽子の様子が近似していたことから、『鈴奈庵』での文の登場以後、pixivでは「キャスケット文」のタグの範囲が拡張したというタグの運用文化の変遷がある。

今日でも当タグは二次創作に由来する「キャスケット文」と『鈴奈庵』にみる文のデザインに由来する通称としての「キャスケット文」の双方のニュアンスでの運用がなされている。

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