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CV:金光宣明

概要編集

漫画『もののがたり』の登場人物。

付喪神を監視・封印する術師「塞眼(さえのめ)」の一人で、組織の京都支部代表であり、支部を取り仕切っている名家である門守家の現当主。

既婚者で松太梅吉椿の3人の子がおり、親子共に優秀な塞眼である。

作中では、主人公の岐兵馬が京都の長月ぼたん宅に居候するに伴って、京都支部から活動許可を得るため訪れた待ち合わせ場所で初めて登場する。


人物編集

兵馬の祖父・造兵は、大樹を『狸親父の皮を被った猛禽』と評しており、その言葉通りというよりはのような風貌で、常に関西弁(京言葉)で喋る。

普段は好々爺に振る舞っているが、内心は狡猾で抜け目の無い策士であり、責任感も強く付喪神から京都の街や人々を守るためなら卑劣で嫌がられるような手段も辞さない合理主義者で、「使えるものは何でも使う」をモットーとしている。


付喪神のことは基本的に「道具の延長」程度にしか見ていないため、問題を起こして捕らえり預かった付喪神は符術で傀儡化して使役し、それでも役に立たないと判断すれば抹殺するなど容赦が無く、そのため京都の付喪神たちには非常に恐れられている。

しかし一方で、害意が無く京都を守るために役立つと見た付喪神は、上述したモットーから重宝し、門守家の子飼いとして賽眼の助力をする代わりに、割りと自由な暮らしを許したりもしている。

総じて、付喪神の発生率が全国最多である故に、強面な武闘派揃いの京都賽眼を纏め上げているだけあって、それ相応の器のある人物であり、息子たちをはじめ京都の賽眼たちからは尊敬され、頼りにされている。


ぼたんについて当初は、過去に彼女が遭った誘拐事件の現場に居合わせ、ぼたんの中の稀人(まれびと)が覚醒し現人神と化した彼女を目の当たりにしたことから危険視しており、そのためぼたんを守護する婚礼調度に気取られないように、兵馬に取り入って長月家の内情を探るためのスパイを頼もうとしたが断られ、彼を術で傀儡化して手駒にしようとする強引な手段に出るが、これも退けられたため一旦は様子見とする。

しかし、ある一軒でぼたんが京都賽眼の庇護下に入った際、自分たちの助けになろうと奮闘する現在の彼女と触れ合う内にぼたんの善良な人間としての面や、彼女をそうして健やかに育てた婚礼調度の尽力を知り、ぼたんや付喪神に対する認識を改めていくこととなる。


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