CV:今井由香
概要
『セイバーマリオネットJ』の主人公。
姉妹作である『セイバーマリオネットR』におけるジュニアに相当する人物(声優も同じ)。
マリオネットたちに対するスタンスも共通であるが、性格はほぼ正反対である。(穏やかで思慮にあふれ文化系的な性格を持つジュニアに対し、小樽は短気で考えるより先に体が動く体育会系的な性格)
人物
惑星テラツーに樹立された6大都市のひとつ、ジャポネスに住む少年。
威勢がよく短気で喧嘩っ早く、一方で義理と人情に厚い典型的なジャポネスっ子。
正義感が強く、怒ると江戸っ子口調になる。
同時に、「男性が男性を好きになるのが普通」というテラツーにおいて、どうしても男性に恋愛感情を持てず、マリオネットに対してドキドキしてしまうため、周囲から変人と思われている。
ライム・チェリー・ブラッドベリーを目覚めさせマスターとなる。
名の由来は、あかほりが『うる星やつら』の諸星あたるが好きなので「あたる」をもじって「おたる」にし「小樽」という漢字を当てた。そして姓は小樽が北海道の都市なので間宮林蔵から取った。
アニメ版
テラツー戦役(ガルトラントによる世界征服未遂)において多く活躍したため、ジャポネス国民からは英雄として称えられている。
十手のような武器を所持している。ライム・チェリー・ブラッドベリーのことを本当の家族のように大切にしている。
2期(JtoX)では、ライムたち(マリオネット)と自分(人間)の差異に苦しむことになる。
最終的に、ライムたちが自らを犠牲にして戦いを集結させて永遠の別れとなったが、彼女たちの生まれ変わりともいえる3人の赤ん坊が現れたため、彼女たちの親となる。
小説版
ライムたちのみならず、ファウストに捨てられたセクサドールズ(アニメで言うセイバードールズ)3体の面倒も見ることになり、6体から恋心を寄せられるようになる。
アニメ版と異なり、ローレライに3人を人間にするか、マリオネットのままにするかの選択を迫られる。
結果、彼女たちはマリオネットのままとなり、エピローグでは老人となった小樽のそばに、数十年前と同じ姿のままのライムが寄り添う姿が描かれた。
容姿と血筋の謎
彼の顔つきは(特にアニメ版では)若い頃の初代徳川家安と瓜二つのように描写されているが、遺伝的に繋がりがあるのか、真相は不明。ただし、一応の設定上はジャポネスの人間は全員、初代家安の派生クローン、とされている。つまり小樽のみならずジャポネス国民全員、初代家安と遺伝的なつながりがあるので、似ていてもおかしくはない。
この場合「遺伝的に繋がりがあるのか」という言葉の意味は小樽は初代家安の純クローン(つまりご落胤)ではなかったのかという意味であるのだが、そのあたりに関しては原作でもアニメでも回答は出されていない。(つまり、どっちにもとれるように演出が成されている)
なお後に明かされた表向きの設定上においては、小樽はオリジナルから第4世代となる派生クローンで「遺伝上の繋がりは薄い」とされている。
ただし『R』における小樽にあたるジュニア自体が出生を偽ったキャラ(表向きの設定はヴィレイのクローンだが実はクローンではなく実子)だったので小樽もそうだったのではなかろうか、という考察は今でも成されている。
その後
『J』より後の時代を描いた『セイバーマリオネットR』では、テラツーの世界史に残る偉大なる英雄として、ライムたちと共に、その名を語り継がれている。
また、漫画『セイバーマリオネットi』では、男性教師の間宮先生が登場する。この間宮先生は小樽から続く「間宮家の末裔」であり「眠りについたライムたちのスリープシステム(ローレライ・システム)の管理者」とされているが、その系譜の詳細(リアルに血統が継承されているのか、あるいは純クローンや派生クローンによる血統継承なのか、または単に養子や義兄弟などの縁組による義家系譜なのか)については、明らかにされていない。
余談
演じる今井由香は、2018年に声優業から引退している。