CV:梅原裕一郎
歓迎しよう 地上の覇者よ
概要
『東離劍遊紀』の登場人物。
魔界の統率者。魔王。
二百年前に魔族を率いて人間界に侵略し、後の時代に窮暮之戰と呼ばれる戦争を起こした人物。
窮暮之戰後は、人間界への侵攻と魔宮貴族同士の私闘を禁じ、それと同時に4つ集まれば魔神を召喚できるされる印章を貴族達に1つずつ預けた。
何故か魔界で暴れる魔神達については魔族らへの被害があるにもかかわらず放置している。
人間界では、窮暮之戰で人類が強力な武器・神誨魔械を手にしたことによって、魔界に追い返されたと伝えられているが……。
動向
5話の魔宮貴族による会議で初登場、この時はシルエットと声のみだった。
魔宮貴族迦麗が何者かに倒されて動揺する貴族達を落ち着かせ、一丸となってこの事態の収束と太平の世の維持に努めるよう命じた。
10話にて魔宮貴族阿爾貝盧法の手引きにより、西幽を支配する禍世螟蝗と人界魔界を揺るがす大同盟を結ぶべく魔宮にて会見に臨む。禍世螟蝗と異飄渺(に変装した凜雪鴉)、刑亥の前に姿を現す。
その容姿は本作の主人公である凜雪鴉と瓜二つであった。
二百年前の窮暮之戰において魔族が持ち得ない人間の「仁」の心を恐れ、それを理解するために自身が持つ愉悦と享楽の心を切り離し、人間界へと捨て去った。
地上から撤退後は、暴れる魔神によって「仁」を超える結束を魔族達が身につけさせようと改革を進めてきた。
禍世螟蝗との同盟は魔族が新たな規範を身につけるまでの繋ぎとして受け入れ、魔族達に東離へ攻め込ませ、窮暮之戰を再び引き起こそうとする。
かつて捨てた愉悦と享楽の心がどうなったか、何に生まれ変わったかについては一切関心を持っていない。
余談
魔王の設定は、虚淵氏が宝塚歌劇団 星組台湾公演『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の広告教材として制作されたKillerRouge凜雪鴉を見て思いついたとか。
また声優梅原裕一郎氏は虚淵氏がストーリー原案を務めたアニメ『REVENGER』の碓水幽烟がきっかけでオファーされた。