陽炎(バジリスク)
かげろう
CV:早水リサ
甲賀卍谷衆が一人。色香の術と強力な体内毒を操る妖艶なくノ一。
普段は冷静な性格だが執念深い内面の持ち主でもあり、密かに想い焦がれる甲賀弦之介のことが絡むと、途端に狡猾かつ冷酷な一面を垣間見せ、作中でも屈指のヤンデレ女と化す。
代々甲賀の首領を務める甲賀弾正家に匹敵する家柄を持つ名家の出身であるため、本来ならば彼女が弦之介の婚約者となるべきであったが、術による体質故に叶わなかったという過去を持つ。
そのため、朧のことを心底憎悪しており、同時に伊賀と甲賀の和睦にも不満を持っている。
しかし、弦之介の幸せと同胞の安息のためと想いを押し殺して必死に耐えている。
非常に強力な体内毒をその身に宿しており、普段は無害だが陽炎が情欲に身を任せると現出、吐息が猛毒を帯び、吸った者を容易く死に至らしめる必殺の武器と化す。
この毒については、原作小説では青酸ガスらしき描写となっている。
この体質と特性は陽炎自身にも制御することが出来ず、彼女を抱いた者は誰であろうと問答無用で体内毒によって死に至ることとなってしまう。
得意の色香の術との合わせ技で強力な「男殺し」の切り札と成り得るが、逆にそのせいでまともな婿を取ることが出来ず、想いを寄せる弦之介とも家格的にはつりあうにもかかわらず、候補にすらなれない。
しかし一方で極めて暗殺に向くその特性から娘を産ませて術を継がせるのが家系の責務でもあり、また食虫植物にも例えられる抗いがたい色香から、死を覚悟のうえで彼女たちの一夜の相手に、と望む甲賀衆は数多いことが語られている。
そのようにして陽炎の母が陽炎を孕むまでには三名の男が犠牲となっており、陽炎自身はそうした出生の経緯や、それ故に弦之介と結ばれる事のない定めから、己と一身同体とも言えるこの力に対し複雑な感情を抱いている。
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