概要
モビルスーツ達を人間に置き換えたパラレルワールドが舞台。
お人好しでうだつの上がらないMS部隊の隊長・ザクⅡのザクさんと、職場の人物(MS)との交流を中心としたギャグ漫画。
基本的には、“時代遅れな男”になりつつあるザクさんの哀愁をコミカルに描いているが、途中からシリアス展開も増えていき、ザクさんが「男」として一皮むけていく様を描く熱血ドラマとしての側面もある。
特にジャブローへ送還されて以降、ザクさんの男気が半端なく上がってく様は、中々に熱い。
ガンダムさんとの死闘の後は、四コマや短編に戻って『司令のザクさん』となったが、
しばらくして酔った勢いから大失態をしでかして局地左遷となり『司令のザクさん 北へ』というタイトルで再び長編となった
この最後の長編をもって、一応の完結としている。
後に大隊長のザクさんとして復活、短編長編を不規則に繰り返している。
登場キャラクター
ジオン公国軍
・量産型ザク(ザクさん)
本作の主人公のザクⅡ。上司と部下の間で板ばさみになる典型的な中間管理職。
とてもお人好しで、それが過ぎるために優柔不断になったり、空回りが多かったりする。
基本部下からは嘗められ気味だが、本心では慕っている者が多く、なんやかんやで人望はある。
酒癖が悪くいろいろ問題を起こすが、やるときはやる人(モビルスーツ)で、
連邦軍のエースである白い悪魔とも互角以上に渡り合った。
モノアイから携帯電話を破壊する出力の赤外線レーザーを打ったりするなど、何気に量産型どころかモビルスーツの枠を超えている節がある。
ガンダムとやり合った後、ソロモン基地の司令になったがお酒でまたもや問題を起こし極地へと島流しにされ、新たな出会いと別れ、そしてガンダムと再び戦うことになった。
因みにネタバレするとガンダムとは引き分けとなり、大怪我を負いソロモン基地に帰還、大隊長になりめでたしめでたし、、、かと思いきやZガンダムの体をガンダムからもらったり、体が昔のばね玩具のようになったり、体の中にテム・レイの回路が入ってパワーアップしたりとまだまだ波乱が続く。
あのボロボロのボディーはジャブロー戦での古傷なのでジャブローの前後で雰囲気が全く違って見えるが中身は大して変わっちゃいない。
・ギャンちゃん
本作のヒロイン。ソロモン基地の紅一点で真面目な性格のモビルスーツ。ザクさんが一目惚れし、告白しようとしたが後に彼氏(ファイヤパターンくん)がいることが発覚した。
後にファイヤパターンくんと結婚、子供もできた。旧ザク爺さんが何故か陰で成長を見つめている。
・ビグザム司令
ソロモン基地の司令官で、ザクさんの上司。昔旧ザク爺さんと何らかの形で関わっていたらしいが・・・。
・ゲルググファイアパターンくん
両肩にファイアパターンが施された量産型ゲルググ。チャラチャラしているがれっきとしたいいとこの坊ちゃんで後にザクさんからソロモン基地司令の座を譲り受ける。
・リックドムスカルマークくん
胸に派手なドクロマークがついたリックドム。ファイヤパターンとは悪友でライバル、しょっちゅう「ブタ鼻」「スカート付き」とお互いに罵りあっては喧嘩していた。のちにファイヤパターンの副官となる。
・アガ太
極地基地でアガ美と01爺さんと暮らしていたアッガイ。素直で優しく真面目な性格。
ガンダムとの戦いの後ソロモン基地に配属され、ザク隊長達と一緒に暮らしている。ギャンちゃんの娘とはガールフレンド。
・01爺さん
恐らく隊長のザクさんワールドで最後のモビルワーカー。
極地でアガ太アガ美兄妹と一緒に暮らしており、ルナチタニウム鉱石の採掘が生業。
ガンダムとの戦いではアガ美を逃がすため自身のエネルギーを使いコムサイを発射、力尽き死亡。ビグロ総督更迭の原因の一つとなる。
・旧ザク爺さん
ソロモンで武器修理などをしているザクⅠ。職人気質なモビルスーツで、頑固な性格をしておりキレると怖い。タバコ好きでマイセン(マイルドセブン)などを吸っており、キセルや電子タバコも好んで使っているようだ。ビグザム司令と親しげに話していたり、ギャン子ちゃんを気に掛ける描写があり、過去になにか色々あったようだ。
地球連邦軍
・ガンダムさん
連邦の白い悪魔。最強のモビルスーツでその強さは折り紙つき。
最初は鼻すらひっかけもしなかった量産型のザクに徹底的に叩きのめされとことにショックを受け、以降執拗にストーキングするようになった。
何故か女口調。
・ジム ガンタンク ガンキャノン
基本的にはやられ役。極地基地での戦いでは一方的にザクさんにぶちのめされている。不遇