霊獣(遊戯王)
れいじゅう
「信頼の連携で勝利を導く!」
ブースターパックSP「トライブ・フォース」で初登場した3種の新カテゴリの一つ。
「霊獣」と直接的に冠したカードは現在魔法・罠カードのみであり、実態は「霊獣使い」「精霊獣」「聖霊獣騎」など名前の一部に「霊獣」を含んだ複数のカードカテゴリの集合である。
メインデッキに入る「霊獣使い」と「精霊獣」、およびフィールド上の「霊獣使い」「精霊獣」各1体ずつを除外してエクストラデッキから特殊召喚される「聖霊獣騎」を操り、聖霊獣騎のフリーチェーンの融合解除効果や次々とサーチされてくるサポートカードによる堅牢な守りを利用して相手を追い詰めるトリッキーなテーマである。
また、聖霊獣騎を始めとする融合召喚に焦点をあてたテーマではあるが、僅かにペンデュラムの要素も混じっており、2016年以降からリンクの要素も加入された。
霊獣使い
召喚されることにより特定の場所から精霊獣モンスターを追加で展開できる効果を持つ。後になってから追加されたPモンスターのみ、P召喚時にも効果が発動するなどの差異がある。
精霊獣
霊獣使いに使役される動物。種族はバラバラだがすべてレベル4で、いずれも霊獣カードを除外して発動する効果を持つ。
聖霊獣騎
フィールドの精霊獣と霊獣使い各1体ずつを除外することで特殊召喚される融合モンスター。(ただし「融合」等のカードは必要としない)。
聖霊獣騎ガイアペライオを除いてすべて誘発即時効果の分離効果を兼ね備えており、たとえ対象を取る除去カードを喰らったとしてもサクリファイスエスケープの要領で逃げることができる。そのためかなり安全に融合→分離→融合→分離のサイクルを成立させることができ、これが霊獣デッキの堅牢な守りの理由の一つとなっている。
「騎乗融合」というキャッチフレーズのためいわゆる乗っただけ融合と思われがちだがいずれも精霊獣は巨大化、霊獣使いは服装の変化があり厳密には「乗っただけ」ではない。
魔法・罠カード
《霊獣の連契》
通常罠
(1):自分フィールドに「霊獣」モンスターが存在する場合に発動できる。
自分フィールドの「霊獣」モンスターの数まで、フィールドのモンスターを選んで破壊する。
霊獣の要となる罠カード。聖霊獣騎カンナホークからサーチでき、聖霊獣騎の分離効果と絡めれば複数体の相手モンスターを除去できる。
同時に複数のモンスターを展開することが多いシンクロ召喚・エクシーズ召喚主軸のデッキの場合、このカード一枚で戦線を崩すこともできる。
ちなみに「選んで」とテキストにあるが、例によってコンマイ語なのでこのカードは対象を取らない効果である。
《霊獣の相絆》
速攻魔法
(1):自分フィールドの表側表示の「霊獣」モンスター2体を除外して発動できる。
エクストラデッキから「霊獣」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
エクストラデッキの霊獣を召喚条件を無視して特殊召喚できる。
聖霊獣騎に関しては素材がそろっているならノーコストで特殊召喚できるためわざわざこのカードを使うまでもないのだが、このカードは「霊獣」モンスターなら何でもいいので、精霊獣2体や霊獣使い2体など本来素材にできない組み合わせでも特殊召喚できる強みがある。
分離効果によって帰ってきた融合素材が除去カードで狙われた場合に発動すれば、そのままサクリファイスエスケープの感覚で回避できる。
また速攻魔法である点に着目すると、聖霊獣騎アペライオで殴った後バトルフェイズ中に分離し、このカードで再融合してもう一度殴るといった芸当も可能である。
融合モンスターに限定されていなのでエクストラデッキで表側表示のペンデュラムモンスターも特殊召喚が可能。しかし、該当する2種のモンスターの効果はそれぞれ「召喚・P召喚に成功した時」に発動する為、モンスター効果を生かす事は出来ない。
《霊獣の騎襲》
通常罠
「霊獣の騎襲」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「霊獣使い」モンスターと「精霊獣」モンスターをそれぞれ1体ずつ対象として発動できる。
対象のモンスターを守備表示で特殊召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は「霊獣」モンスターしか特殊召喚できない。
霊獣版「ガトムズの緊急指令」。発動するだけで聖霊獣騎の融合素材一セットが揃う強力な効果。
デメリットがあるが、基本的に霊獣は霊獣以外のモンスターに頼らなくても戦っていけるのであまり気にしなくていい。
むしろ問題なのは特殊召喚したモンスターはそのターン再び特殊召喚することができない点。相手ターンのエンドフェイズ時に撃つなどしてデメリットを回避したい。
両方に属する「精霊獣使いウィンダ」の場合、2体同時に特殊召喚する事が可能。