壊れたものたちから世の中で一番美しい演奏が始まる。
(From break and ruin, the most beautiful performance begins.)
概要
静かなオーケストラとは、体が楽譜の記号で構成されたマネキンのようなアブノーマリティ(幻想体)である。
分類はT-01-31、危険度はALEPH。
管理方法
作業情報
属性 | ダメージ | E-Boxes | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
WHITE | 7-9 | 30 | 0-12 | 13-18 | 19-30 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 最低 | 最低 | 最低 | 最低 |
2 | 最低 | 最低 | 最低 | 最低 |
3 | 最低 | 低い | 普通 | 最低 |
4 | 最低 | 低い | 普通 | 低い |
5 | 最低 | 普通 | 普通 | 低い |
クリフォトカウンター:2
特殊能力
1.クリフォトカウンターが0になると脱走する
カウンター減少条件は以下の通り
- 作業結果が良い場合カウンター1減少
- 作業結果が悪い場合カウンター1減少
このアブノーマリティの安定した管理は非常に難しい。
というか不可能かもしれない。
まず、上記の通り作業結果普通以外でカウンターが減少すると言う能力を持つ。
作業結果とPE-Boxの数の関係を見て貰えばわかるが、明らかに普通の範囲が狭く、狙おうにも確率との勝負になり、作業結果がブレやすいため、まず狙って作業結果を普通にすることはほぼ不可能で大体の場合作業=カウンター減少となる。
そのため、事実上クリフォト暴走が2回以上発生=脱走と見てもいいだろう。
一応勇気(HP)や自制(作業成功率)を高めに、慎重(SP)を低めにした職員に作業させ、普通以上が確定した段階で魔弾を打ち込んでパニックにより作業を強制的に中断させれば作業結果普通を狙って出せるが、それも手間がかかり、簡単にできる方法でない。
脱走時
HP | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|
2000 | 特定不可 | 特定不可 | 特定不可 | 特定不可 |
静かなオーケストラは脱走した際に画面にカーテンのような幕が閉まって一時的に見えなくなり、開かれると収容されている部門のメインルームに出現し、鎮圧する又は自分から収容室に戻るまでその場で演奏し続ける。
静かなオーケストラの演奏は四楽章に分かれていて、演奏中の楽章により、攻撃・耐性が変化する。
攻撃は5秒ごとに一定範囲内の職員や敵対存在に30-50のWHITEダメージを与えるものとなっており、進行とともに中心部のダメージと攻撃範囲が拡大していく。ただ、外側の楽譜であればあるほどダメージは小さくなる。
耐性は第一楽章から順にPALE、BLACK、WHITE、REDが脆弱(2.0)となり、それ以外は通用しない。
時間はそれぞれ21,15,12,26秒で、終了すると次の楽章に移行し、第四楽章が終了すると、完全に攻撃が通らなくなり、最後にフィナーレを行って施設全域に5前後のWHITEダメージを与え、この時パニック状態であった職員は全員首を刎ね飛ばされる形で死亡する。
フィナーレ後はそのまま再収容される。
一見脱走しても職員を避難させた上で放置すれば安全に対処できるように思えるだろう。実際このような方法をとれば(オフィサー以外に)犠牲者は基本的に発生しない。
しかし、このアブノーマリティの危険度はALEPHである。そんな易々と終わらせてくれるはずがない。
というのも、静かなオーケストラは第四楽章が始まった段階でその日のノルマエネルギーを0にしてしまうのである。
もう一度言おう、
その日のノルマエネルギーを0にしてしまうのである。
この能力が発動されると、これまでの作業で折角貯めたエネルギーが0になり、1日を終了させるには再び集めなおす必要が生じる。特に危機的状況にあり、あともう少しで集め終わるというところで脱走され、努力を無に返されて殺意が湧いた管理人は多いだろう。
そのため、エネルギーが奪われたくないならば第三楽章までに鎮圧をする必要がある。一番いいのは攻撃属性ごとに職員を分け、楽章ごとに攻撃が通る属性武器持ちの職員を随時出撃させることである。
BLACK属性攻撃武器が十分にあれば第二楽章までに鎮圧ができるだろう。
ただし、他の強力なアブノーマリティと一緒に脱走された場合は鎮圧が大変難しく、エネルギーを掻っ攫われることが多いため注意。
E.G.O
武器
名称 | ランク | 属性 | ダメージ | 攻撃速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
ダ・カーポ | ALEPH | WHITE | 4-5 | 高速 | 並 |
特殊能力:なし
防具
名称 | ランク | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|---|
ダ・カーポ | ALEPH | 耐性(0.5) | 耐性(0.2) | 耐性(0.5) | 弱点(1.5) |
特殊能力:
1.同名のギフト装着時、WHITE耐性が吸収(-1.0)になる
ギフト
名称:ダ・カーポ
部位:目
効果:作業成功率・作業速度4上昇
武器は八分音符のような形をした剣で、1回の攻撃で5回ダメージを与える。また、時々強く切り付け、16-18のWHITEダメージを3回与える。とにかく攻撃速度が速く、DPSがトップクラスに大きい武器となっている。
防具は通常でも最高のWHITE耐性をもち、ギフトもつけている場合なんとWHITE属性攻撃を吸収するようになる。しかし、WHITE属性攻撃持ちの強敵は大体が広範囲攻撃で、装備した職員のみに攻撃を集中させるといったことは基本的にできないため、意外と鎮圧時の恩恵は小さく、どちらかといえば作業時の恩恵が大きい。
また、ALEPHランク防具の中で唯一PALE耐性が弱点になっているため注意。
ストーリー
このアブノーマリティは音楽を聴く人の前に突如現れ、演奏を始めるという。
その演奏は道ゆく人々の心をつかみ、人々は賞賛し始める。しかし、その賞賛はやがて狂気へと変貌し、周囲の人々と殴り合い始めてしまった。その後、その演奏を聴くものは気力が失われ、ただその音楽を聴くことだけに腐心する。
そしてフィナーレの瞬間、狂気や無気力感に襲われていた人々は皆頭が吹っ飛び、死亡した。
【フィナーレ】
「音楽はあなたのすべてに響き渡る。」
Library of Ruina
ネタバレ注意!
E.G.O「ダ・カーポ」
本人は登場しないが、芸術の階完全解放戦にて1つ目のE.G.Oとして登場。
ダ・カーポは全ての攻撃が通用せず、1~4幕にかけて「演奏者」を一体ずつ召喚する。
そして1~5幕は広域攻撃を使用。このとき行動可能な演奏者の数だけパワーを得る。
2幕目の広域攻撃は防御できなかった司書に「熱烈な感動」を付与。この効果を受けた司書は操作出来ず他の司書に対して攻撃する。混乱状態になると解除可能。
攻略としては広域攻撃に対処しながら演奏者を混乱状態にすること。2幕目の広域攻撃は喰らうと壊滅するリスクがあるので威力の高いページで阻止しよう。
ダ・カーポ本体には一切ダメージは通らないが、状態異常は通るので麻痺などを付与すると少しは余裕を持てるだろう。
5幕目が終了すると次のフェーズに移行するが…
他幻想体のE.G.Oとの戦闘が終了した後6つ目のE.G.Oとしても登場。このときは最初のときとは違うパターンで戦うこととなる。
ダ・カーポはダメージが通るようになるが毎幕耐性が変化する。さらには行動可能な演奏者の数だけパワーを得る。
1~5幕目は最初の頃と同じ広域攻撃を使用。6幕目の終了時に体力を回復させて以降はまた1幕目の行動パターンに戻る。また、広域攻撃以外のページも使用してくる。
攻略としては速やかに演奏者を倒すこと。2回目の戦闘では最初から演奏者が4体存在するので相手がパワー4の状態から戦闘を始めることとなる。前の戦闘で体力が消耗しているのもあり2幕目で「熱烈な感動」を付与されると危険。1幕目でなるべく演奏者の数を減らして広域攻撃の威力を抑えることが鍵となる。
6幕目が終了すると回復されるが、この幕の間全耐性が脆弱となるのでここで集中攻撃をしよう。
幻想体ページは「繰り返される演奏」「熱烈な感動」「フィナーレ」。
「繰り返される演奏」は手元に「今回の幕を強制的に終了させて次の幕開始時に体力・混乱抵抗値をこのカードを得た幕の値まで回復させ、光を全回復させる」効果を持つページを追加するもの。一度だけ1幕をなかったことにできるので、相手のギミック破壊や回復に使える。
「熱烈な感動」は2幕の間全ての敵キャラクターが敵味方関係なく攻撃対象を決め、敵の被ダメージ量が増加するもの。相手が複数いる接待で大きな活躍を見せる。
「フィナーレ」は敵を混乱状態にすると次の幕で相手の光を1~6失わせるもの。相手の行動を弱体化させられる。
余談
前述のエネルギーロストは一説によるとダ・カーポ(楽譜の記号の一つで、特定の所まで戻るという意)によりエネルギー収集状況を1日の最初に戻しているという。
管理方法・脱走時の項にもある通り、非常に脱走しやすい且つ倒せないとエネルギー全ロストという性質を持つために管理人からは厄介者扱いされており、ALEPHの中でも最も管理が難しいという管理人も多い。
また、続編であるLibrary of Ruinaのストーリー上に甚大な災害を引き起こして30万にも上る犠牲者を出し、主要人物の人生に大きな禍根を残したねじれが登場するが、そのねじれは公式によると危険度WAWに相当するらしく、同じく音楽系のアブノーマリティであり、危険度ALEPHに該当する静かなオーケストラの恐ろしさがより強調されることになった。