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風来のシレン2

ふうらいのしれんつー

2000年9月27日にNINTENDO64用のソフトとして任天堂より発売された不思議のダンジョンシリーズのひとつ。
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-旅の神クロンの導き-


 混乱には 知恵を


 恐れには 勇気を


 印の宿りし 剣をつらぬけ


 海のはるか上空へ


 鳥達を運ぶ 風のように...



概要編集

2000年9月27日にNINTENDO64用のソフトとして任天堂より発売された不思議のダンジョンシリーズのひとつ。

開発はチュンソフトのほか、任天堂、クピド・フェア、クリーチャーズ、アバンが協力している。


正式タイトル『不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!


本作はシレンの少年時代を取り上げており、サウンドトラックによるとこの時10歳。初代はこの8年後の話になるとの事。

旅の途中で立ち寄った、鬼の危機にさらされている村を救うための城を築き、鬼ヶ島に攻め込んで鬼の親分を懲らしめるストーリー。鬼ヶ島後のエンドコンテンツも多数あり、シレンシリーズの中でも初代に次ぐ傑作と称されている。


ストーリー内で"城を作る"という大きな目標があり、ダンジョンに潜って素材を集め、城を作り、また潜り...という事を繰り返す"周回プレイ"が前提となっており、そのためストーリーの城作り~ストーリークリアの鬼退治までの難易度がかなり低い。

  • 周回し易いストーリー前半ダンジョンの時点で合成要素である”合成の壺”・マゼルンが出るため、ストーリーの決戦の舞台である鬼ヶ島を攻略するための装備強化・物資補充が入念にできる。
  • 更に装備だけを持ち帰る”引き上げの巻物”やストーリーダンジョン限定で生成される倒れた時に装備していた武器・盾が倒れたそのフロアに残る”形見の壺”倒されてもギタンを失わずに済む”貯金の壺”と、鍛えた装備や資金をロストする危険性が大幅に減るアイテムが序盤から手に入る。

上記のような要素のおかげでローグライク初心者にも非常に取っつきやすいため、風来人入門編として最適と言われている。

鬼ヶ島攻略以降は熟練風来人も納得の高難易度・特殊条件ダンジョンが追加されていく。


最新作『6』以外のシレンナンバリング作品で唯一、移植・リメイクされたことがなく、発売から20年以上経っている現在でも移植・リメイクを希望する声は大きい。


  • 装備の傾向

前作と比較すると武器・盾の基礎数値の影響が若干低めになっている。特に盾は強化しても前作ほどダメージを防げないが、逆に考えると通常ダメージを反射する”バトルカウンター”が機能しやすく、装備強化が難しい持ち込み不可ダンジョンではかなり有用な盾となる。

今作から装備に付けられる特殊効果は「」という一文字で管理されるようになり、付けた効果が分かりやすくなっている。更に武器同士・盾同士だけでなく、一部杖や草・腕輪・巻物を武器・盾に合成する”異種合成”が実装。装備強化の幅が大きく広がっており、これを活かした”合成でしか手に入らない上位武器・盾”が新登場している。付けられる数は「印数」という数値で装備ごとに変わるが、”白紙の巻物”を異種合成する事でどの装備も最大16個まで増やすことができ、種類によっては同じ印を重ねて効果を倍増できる。

...が、この印の重複があまりにも強力で、序盤から簡単に入手できる一部武器・盾に、これまた序盤から簡単に用意できる特定の印をある程度重ねて合成してしまえば、それだけで武器・盾持ち込みができるダンジョン攻略がヌルゲーになってしまうほど。熟練者になるとこれらを封印する人も居る。


  • ステータスの傾向

武器・盾の基礎数値の影響が低い一方、「シレン2はちからゲー」と呼ばれる程に力の数値が大きく与ダメージに影響する。数値を上げる”ちからの草”や”ちからの腕輪”だけでなく、入れた草の効果を回数分自身に使える”草受けの杖”と草の効果を倍増する”よくきき草”を併用するなどして容易に力の数値を増やすことができ、上げれば上げる程加速度的に与ダメージが上がっていくため武器の強化よりも力を上げた方が効果的な場面も多い。

満腹度については、全体的にダンジョンが広く通常時での減少量も前作より増えているため、他シリーズよりも食糧管理に気を配る必要がある。このため満腹度減少量を減らす”皮の盾”の重要性が非常に増している一方、基礎防御値は高いが満腹度が減りやすくなる”重装の盾”はデメリットの方が勝っているため産廃扱いされる事が多い。


舞台編集

  • ナタネ村

シュテン山の麓にある村。近海にある鬼ヶ島に住む鬼族達の襲撃に悩まされている。ある季節の満月の夜に村祭りを行う風習がある。訪れたシレン達はひょんなことから鬼から村を守るための城作りを行うことになる。


  • シュテン山

ナタネ村の後ろにそびえる天嶮。山頂には商人たちの集落があり、ここで城の建材を加工し、CMやOPでも印象的な急流での川下りをして築城予定地に資材を運ぶ。


  • 鬼ヶ島

ナタネ村からは海を挟んだ向こう側に位置する鬼族の本拠地。その名の通り鬼の顔の形状をした要害。


主なキャラクター編集

ナタネ村に住む少年。内気で気弱な少年だったが、一人城作りに励むシレンに影響されて協力するように。仲間キャラの1人で、パチンコを使った遠距離攻撃ができる。


シレンと同じ風来人である旅の女剣士。モンスターに襲われていた所をシレンに助けられ、恩返しとして協力する。仲間キャラの1人で、シレンが投げた武器・盾・腕輪を装備できる。


鬼一族の首領であるオヤブンの娘。罠にかかって動けなくなったところをシレンに助けられ、一目惚れする。仲間キャラの1人で、火炎を吐いて直線状を遠距離から攻撃できる。


ひまガッパ種のモンスター。シレンたちが鬼と闘っていることに興味を持ち、暇つぶしのために加担する。仲間キャラの1人で、落ちているアイテムや投擲物を敵やシレンに投げることができる。


シュテン山の守り神マーモリ・ガーミの化身がタンスに宿ったもの。外見はタンスそのものだが、会話や歩行ができる。仲間キャラの1人で、アイテムを最大10個まで保管できる。


ナタネ村のうどん屋「むみゅう」にいるおばさん。子供であるシレンを居候させる。


リクの姉。美人でありナタネ村のアイドル的存在。


村の住人。モンスターでいっぱいの「もののけ王国」を作るのが夢。


キララの父親である鬼族の頭首で、巨大な赤鬼。今回のラスボスだが、個人としては正々堂々を好む武人肌で度量も広い豪傑。


鬼ヶ島に住む鬼族のナンバー2である長身の青鬼。キララに惚れており、恋敵のシレンを付け狙う。


不思議のダンジョン編集

小さな谷編集

初回のみ入れるチュートリアルダンジョン。基礎を学ぶための所なので、ここで入手したアイテムは持ち越せない。


シュテン山道編集

基本ダンジョン。初級・中級・上級の3つがあり、途中で中腹の休憩地点を挟んだ前後半に分かれている。前半と後半で別々のルートを通る事もできる。築城の為の建材集めで何度も周回する事になるため、全体的に難易度は低め。

中腹には行商人と鍛冶師が居り、鍛冶師は武器の強化(盾は不可)と印の削除ができる。

シュテン山道初級編集

前半6F・後半4Fの計10F。

最初から挑めるだけあって驚異となる敵も殆どいない。その分、建材も最低ランクのものしかない。

落ちている装備も最低限...と思わせて、基礎攻撃力10の”カタナ”前方三方向攻撃の”妖刀かまいたち”錆びない+腹減り速度低下の”皮の盾”爆発ダメージ軽減の”地雷ナバリの盾”基礎防御力10の”オオカブトの盾”と、鬼ヶ島攻略まで通用する装備が手に入る。

シュテン山道中級編集

前半7F・後半6Fの計13F。初級後半を一度クリアすると解放。

杖が解禁され、落ちている装備の強化値・呪いの有無が未識別になる。

シレンを混乱させて勝手に行動を誘発させるゲイズ装備を弾き飛ばすケンゴウ力を下げる毒サソリなど厄介なモンスターが出てくる。初級をクリアした装備があれば前半はそれなりに安心だが、後半は注意。

種族特攻系の効果を持った武器が出始めるので、後々の装備強化のために確保しておこう。建材は中クラスのものが出るが、唯一木材だけは中級後半でないと最高ランクのものが出ない。

最終フロアボスは2倍速行動・アイテム投擲を持つアメンジャ3体。一度クリアすると出てこなくなる。

シュテン山道上級編集

前半8F・後半7Fの計15F。中級後半を一度クリアすると解放。

腕輪が解禁され、建材も木材以外の最高ランクが出るように。

モンスターは基礎戦闘力が高いものが増えて手強くなるが、ゲイズ系のような厄介な能力持ちは減るので場合によっては中級以下よりも楽。

合成の壺が出るようになり、鬼ヶ島に向けて本格的な装備強化が可能になる。後半はマゼルンも登場し異種合成も解禁。手間はかかるがここで"カタナ"を強化して基礎攻撃力30の"火迅風魔刀"を作ることも可能。(ただし元となった”カタナ”の強化内容は引き継がないので、そのまま強化した”カタナ”を持ち込んだ方が労力は少なく済む。)

他、前半限定で、レアアイテムが落ちているボーナスフロア『黄金の間』がランダムで出現するが、階段が壁の中にあり、鬼ヶ島までは壁を壊す手段が乏しいので、鬼ヶ島攻略後に探すのが得策。

最終フロアボスは無限にヨロイグモを生み出す女王グモ。鬼ヶ島クリアまでは行くたびに倒す必要があるが、鬼ヶ島クリア後は出てこなくなる。


鬼ヶ島編集

ストーリーのラストダンジョン。全25F。

城が完成したらいよいよ乗り込むことになる鬼の本拠地。基本的にアイテム持ち込みが前提なので難易度は流石に高い。シュテン山道で装備と物資を揃えて挑むべし。シュテン山道とは異なりラストフロアまで休憩ポイントは無し。

『黄金の間』も出現し、落ちている装備も高性能かつ最後まで使えるものが出てくる。楽に広範囲の壁を掘るアイテムも出てくるので余裕があれば探すのも一興。

腕と運に自信のある風来人は素潜りに挑戦してみよう。

16Fに中ボスであるガラハ率いる鬼軍団、最終フロアボスに鬼の棟梁オヤブンが待ち構える。


クリア後ダンジョン編集

神社の隠し穴編集

鬼ヶ島クリア後に最初に出てくる追加ダンジョン。全99F。

装備が一切落ちておらず、基本的には投げてモンスターを捕獲できる”モンスターの壺”を用いてモンスターを捕獲・使役しながら進む。”モンスターの壺”のみ持ち込みが可能なので、シュテン山道や鬼ヶ島で予め強力なモンスターを用意して挑戦できる。

各モンスターの特性を理解すれば意外と楽にクリアできるが、一部モンスターはここの深層域でしか登場しなくなるため、『もののけ王国』完成のためにはそこまで潜る必要がある。

99F以降はループするようになっていて、10F・20F・ループ前の99Fにのみ脱出用の”持ち帰りの巻物”がある。これらを無くすとシレンが倒れるまで脱出できなくなるので注意

裏・神社の隠し穴編集

モンスターを集めて『もののけ王国』を完成させると入れる裏ダンジョン。全99F。

持ち込みなしの素潜り版『神社の隠し穴』で、更に捕まえたモンスターが倒されると敵がレベルアップするなど難易度は高い。

特にこのダンジョン限定のご褒美要素はなく、達成感のみを味わうための腕試しダンジョンと言える。


あかずの間編集

鬼ヶ島クリア後にシュテン山道をクリアすると解放。全99F。

ダンジョンに迷い込んだ子供の救出が最初の目的で、子供がいる階層まで潜って脱出、を繰り返して深層を目指していく。クリア後は自由に潜れるようになる。

1Fからシュテン山道中級後半クラスの敵が出てくるアイテム持ち込み前提のダンジョン。どれだけ事前準備ができているかが攻略の鍵。

浅い階層と深層で『黄金の間』が出現し、どちらもこのダンジョン限定の強力・貴重な装備が手に入る。


中腹の井戸編集

『もののけ王国』に30匹モンスターを登録すると解放。全99F。

所謂罠ダンジョンで、モンスターを倒して得られる経験値が激減している代わりにシレンが罠に掛からず、罠をアイテムのように拾って仕掛け、モンスターを罠にかけることで経験値が手に入る仕組み。このダンジョンではシレンの攻撃力に大幅なマイナス補正が入り、装備も貧弱なものしかないので、如何に罠の特性を理解しているかが勝負。

ここ限定で手に入る装備すると罠拾い・敵を罠にかけられる”罠師の腕輪”を拾えばいつでも帰還できる他、ちょうど中間あたりの黄金の間にはここにしかない罠に掛からなくなる”カラクロイドの盾”がある。

クリアした階層が深い程罠師としての段位が上がるが、ストーリー上は”罠師の腕輪”を手に入れればクリア扱いになるので、クリアするだけなら最浅で”罠師の腕輪”が出る10Fで十分。”カラクロイドの盾”を狙うにしても50F程度まで潜ればいいので、以降はどこまで潜れるかのやり込みになる。



最果てへの道編集

中腹の井戸を一度クリアすると解放。全99F。

シリーズ恒例『もっと不思議のダンジョン』。腕輪・草・杖・壺・巻物が未識別、装備も強化値・呪いの有無が分からない状態、そしてアイテム持ち込み一切無し。99Fを突破する事こそがこのダンジョンの目的。風来人の知識・経験をフル活用して挑もう。

『黄金の間』も所々で出現し、浅い階層では『黄金の間』を発見できるか否かでその後の難易度が大幅に変わるので、積極的に探していくべし。深層域の『黄金の間』ではご褒美と言わんばかりに強力な装備が手に入るので、余裕があれば立ち寄って持ち帰りたい所。



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風来のシレン 不思議のダンジョン ローグライク

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