概要
2008年6月5日に発売されたWii専用の不思議のダンジョンシリーズのひとつ。
開発はチュンソフト、販売はセガが行うセガ×チュンソフトプロジェクトの一つ。
正式タイトル『不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』
2010年1月28日には、スパイクよりPlayStation Portable移植版『不思議のダンジョン 風来のシレン3 ポータブル』(ふしぎのダンジョンスリー ポータブル)が発売された。
時系列としては『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』の1年後の話となっており、前作『不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』からは11年後となっている。
シレンシリーズの中では最も新しい時間軸。
本編中ではレベルが引き継がれる仕様となっている。ただし、従来通りレベル1から始まるダンジョンやクリア後の高難易度ダンジョンも用意されている。ダンジョンは30種類以上存在し、新モンスターや道具成長システムなどの新システムが採用されている。
完成度が高く評価が高かったシレン2やアスカ外伝から新たな風を吹き込むため様々な新要素が盛られている。
しかし、もっさりした挙動やローグライク・シレンシリーズと合わない要素や理不尽な要素も多く全体的に不評。
しかしもっと不思議のダンジョンに関しては高評価で、新要素の一部は以降の作品にも引き継がれており、転換期を築いたゲームともいえる。
プレイする場合はゲームテンポが改善されたPSP版推奨。
あらすじ
シレンは剣術の師匠である「センセー」と再会を果たし、シレンとその相棒コッパはセンセーに導かれ、伝説のからくり屋敷の謎を解く旅に出ることになる。
主な登場人物
シレンの叔父(シレンの母の弟)であり、剣術の師匠。
シレンと同じ風来人である旅の女剣士。
本作では年が年らしくごさる口調がなくなっている。
- 十狼太
盗賊団ひょっとこ党のリーダー。何にもとらわれない自由奔放な性格で、からくり屋敷のお宝を狙って現れる。
- かぐや姫
からくり屋敷で出会う謎の女性。シレンのことを主と呼ぶ。最初にシレンたちの前に現れるのは偽者であり、正体はからくり人形。
- おぼろ
幕府の公儀隠密であるくのいちで、からくり屋敷の件を調査していた隠密たちの隊長。
- ギメンシャ
『3』において回想などイベントシーンにのみ登場するシレンの父親。故人。
- スケゴロー
地上げ屋であるイノブタ一家の親分。ホウライ山に湧き出た温泉を利用して、オオツツキ村を取り潰してリゾート地を建設しようともくろむ。
- バニー・オオトリイ・ヒップバーン
月に住む「月人」の女性。バニーガールのような格好をしている。
システム
レベル引き継ぎ
- ダンジョンを出てもレベルが1にならなくなった。ただし、もっと不思議等は一時的にレベル1からスタートする。
- しかし、ローグライクのロストシステムと相性が悪く、更に「シレンといえば素潜り」が主流だったため不評であり以降の作品に引き継がれなかった。
- レベル継続は本体性能だけでもある程度戦えるポケモン不思議のダンジョンに採用されている。
装備関連
- プレイアブルの3人は装備可能な武具に差がある。
- シレンは盾・二刀流装備どちらも可能だが二刀流にすると単発火力が落ちる。
- アスカは二刀流はできないが一部両手持ちの武器を扱える。
- センセーは盾が装備できないが二刀流にしても単発火力はそのまま。
ダメージ関連
- これまでの「攻撃力に定数の守備力乗掛ける」ものから加減算に変更。以降の作品も加減算が採用されており、盾ゲーと決別した。
- 本作の攻撃力はちからが大きく関わっているため、積極的に上げていきたい。
飛び道具関連
- 矢束の上限は100本でここから更に矢を拾うと消滅せず新しい束になる。
- 「札」が登場。10枚まで束ねられ、当たった相手と周囲8マスの敵に効果を及ぼす。
属性
- 影・雷・気・樹・知・土・熱・鋼・幻の9属性のいずれかが全モンスターに付与されている。
- 属性は色で決まるが、強敵は露骨に雷(攻撃に金縛り効果)や熱(時々痛恨)が多くなっている。
- 煩雑さと厄介さから不評であり以降の作品には登場していない。4・5のオーラがこれの後継と思われる。
- 一部持ち込みダンジョンには竜脈が存在しており、アイテムに属性を与えることで様々な恩恵を得られる。
アイテム関連
- ぬれた巻物が乾くと白紙の巻物になる。乾きにくいが祝福するとフロアを跨げば確実に乾く。
- 本作は腕輪も合成可能でしかも壊れないと、歴代シレンでも破格中の破格。
バグ関連
- 転び石のワナを利用してアイテム増殖が可能(wii・PSP双方で可)。レアアイテムの予備を用意できるのは嬉しいが、利用は自己責任で。