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「途中で泣いてもやめてあげないからね」


概要編集

織田信長が宣言した代理国獲合戦『テンカイチ』出場者の一人。

謎多き風魔忍軍でも歴代最強とされる"六代目"風魔小太郎。通称『風魔の女帝』。

北条氏政後援の元、第一回戦第二試合で"小太刀無双"冨田勢源と対決する。


容姿編集

センシティブな作品

日本人の平均身長を軽く越える長身の美女

橙色に近い緋色の髪は腰まで伸び、毛先に行くにつれて黄色に変化する。

鍛え抜かれた肢体は逞しくもしなやかで、綺麗な腹筋が映える抜群のスタイルを誇る。二の腕や胸部、頬には赤黒い紋様が走るが、塗り物か刺青かは不明。

胸には非常に立派なものをお持ちで、厳格な織田の武士たちも思わず目が行ってしまう。


「風魔」と書かれた袖のない白羽織と紅白の腰紐を身に着けているが、戦闘の際は脱ぎ捨てている。そうすると黒い股引と必要最低限の下着しか残らず、随所でその肉体美を惜しげもなく披露している。一部の読者曰く別作品のくノ一を彷彿とさせるとか。


人物像編集

「小太郎の身体に宿る天稟で努力の全てを喰い散らす 最高の馳走さ」


一人称は「小太郎」。「私(小太郎)」の場合もある。

先代の親方である"五代目"小太郎を「ポチ」と呼んで椅子扱いし、煙管片手に紫煙をくゆらせる様はまさに威風堂々とした『女帝』。

他の出場者と同じく自らの実力に裏打ちされた自信を持ち、対戦相手である冨田勢源を「猿の干物」と揶揄するふてぶてしい性格。かといって完全に慢心しているわけでもなく、相手の力量を冷静に分析し、素直に称賛する一面もある。


また、他者の強さを「味」と表現する癖がある。「食わず嫌いはしない」と語り、「味見」と称して実力を測り、「良い味だ」と攻撃を褒める。嬉々として相手を蹂躙する中で垣間見える言動の端々には、どこか幼子のような無邪気さが感じられる。


戦闘能力編集

センシティブな作品

流派は『風魔党忍術』。

後述する暗器(?)を用いたくノ一らしい戦法も見せるが、本命として繰り出されるのは鍛え抜かれた体躯による肉弾戦。

敏捷性と柔軟性を兼ね備えた攻撃は一撃一撃が軽く骨を折る威力であり、降り抜きかけた拳を寸前で引くなど反応速度も人並外れている。

手裏剣による遠距離攻撃と拳による近距離攻撃を使い分け、場合によっては片方を囮にするなど臨機応変な戦いを見せる。


  • 風魔手裏剣

長いの先にプレートメイスに似た大型の刃がついた、風魔忍軍伝来の投擲武器。

名こそ手裏剣とついてはいるものの、鎖分銅縄鏢を足して2で割ったような形状をしている。

全て鉄製であるためその重量は相当なものだが、六代目は片手で軽々と扱う。手裏剣自体の質量と六代目の膂力が合わさることで、速度と威力が両立した一撃が繰り出される。

このほか、小型の棒手裏剣を少なくとも10本以上携帯しており、状況に応じて使い分ける。


  • 鷹ノ弾

風魔手裏剣を顔の横まで引いて構え、上げた片足を前に踏み込みながら上体の捻りを加え投げつける。その一撃は掠めた木を抉り周囲を驚かせた。


  • 虎ノ弾

鎖部分を持って振り回し遠心力を高め、極限まで体を捻った構えから打ち出される渾身の一撃。もはや投擲というより砲撃に近い威力を誇り、大木すら薙ぎ倒す


余談編集

本編に登場するや否や、その魅力的なキャラクター造形により読者から高い人気を得ている。

というか、pixivにおける『テンカイチ』タグのイラストは9割近くが彼女のものである

因みにR-18率は2割以下と、この手のキャラにしては珍しく低め。


関連イラスト編集

summerセンシティブな作品

センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ編集

テンカイチ 風魔小太郎

くノ一 筋肉娘 名前っ娘 女帝













































来歴(ネタバレ注意)編集

本編開始の数年前、箱根某所の風魔の里。そこでは一人前の忍となる前の『半忍』の段階で、能力に応じた組に分けられていた。

後の六代目である半忍・紅(くれない)は、同じ組の少女・蒼(あお)を庇いながら里の試験を受けていた。当時の親方である五代目からも実力を評価されていた紅であったが、落ちこぼれの蒼と一緒にいることを何よりも優先する傾向を咎められてもいた。そしてとうとう、紅の昇級と蒼の降級を五代目から直々に言い渡される。蒼はそれを受け入れるが、紅は蒼と2人で這い上がり一族の長となることを宣言。最下層の土組に2人揃って落とされてしまう。


落ちこぼれの土組では、もはや人は人として扱われない。風魔薬術の実験動物としてあらゆる毒と薬を試される日々が続いた。そして紅と蒼の2人だけが残ったある日、五代目は遂に限解薬『雅大蛇ノ五番』を持ち出す。

これまで生き残った者はいないという劇薬を前に、縛られた紅と蒼は必死に互いを庇い合う。しかし無情にも薬は2人共に打ち込まれ、蒼は全身から血を噴き出して事切れてしまう

激昂した紅は血涙を流し、異常な膂力で縄を引きちぎると五代目に飛び掛かる。予想外の生存と反撃に驚く五代目だったが、その後の紅の叫びに更に驚愕する。


「紅(ヒト)の犬(モノ) 勝手に壊すなよぉ!!」


紅の蒼に対する想いは友情などではなく、飼い犬に対する愛玩のそれであった。土組に落ちる前から、二人は対等な人間同士ではなかったのだ。

五代目を殴り飛ばして片目を奪い、実験を担当していた薬学者を皆殺しにした後で、蒼の遺体に歪んだ気持ちで涙を流す紅。圧倒的な凶暴性と所有物への異常な執着。その悍ましい光景を目にした五代目は血を流しながらも確信する。


「化け物を生んでしまったのだ」


紅は究極の力を手に入れ、五代目は償いとして新たな「犬」となった。こうして歴代最強の風魔の女帝・六代目風魔小太郎が誕生した。


  • 風魔薬術 雅大蛇ノ六番(みやびのおろちろくばん)

センシティブな作品

六代目を最強たらしめる切り札にして、風魔薬術の粋を集めた禁忌の秘薬。

かつて投与された雅大蛇シリーズの最新型。現代の注射器に似た道具に入っており、普段は胸元の布の下に忍ばせてある。首元から打ち込めば瞬時に血流が加速し、万能感と多幸感に包まれ、両目は真っ赤に染まり血の涙を流し続ける。


その実態は薬などではなく、常人ならば心肺停止確実の強心作用を持つ劇毒。強い戦士を量産するために研究されてきたが、これまで六代目以外に生存者がいなかった代物。血が瀞(とろ)みを帯びるほどのヘモグロビンの肥大化・活性化により、爆発的な出力と無尽蔵のスタミナを獲得する

ただでさえ人間離れしていた身体能力が飛躍的に向上しており、常人以上の知覚を有する冨田勢源も反応が遅れるほどのスピードと、拳が掠めただけで肉が抉れるほどのパワーを発揮する。その威力はすべてが一撃必殺。


欠点は血の圧が高まりすぎること。どれだけ軽くとも傷を負えば出血が止まらず、長引けば血を失いすぎて身動きすらままならなくなる


















































活躍(ネタバレ注意)編集

織田信長の気紛れとサイコロにより、城内の第一試合から打って変わって第二試合は森の中。堀に囲まれ木々が生い茂る孤島『血戰の森』が舞台となった。

盲目の冨田に対し、まずは『鷹ノ弾』で先手を取り、避けたところを拳で追撃するも思わぬ反撃を受ける。寸前で拳を引き躱すも左脇腹を切られ軽微ながら出血。冨田の実力を認めて『虎ノ弾』を繰り出す。


必殺の一撃を囮にしつつ再度接近し、衝撃で自身の爪が割れるほどの力で両掌を打ち合わせる。離れた観衆も耳をふさぐ爆音で冨田の「目」であった耳を潰し、更に蹴り飛ばして肋骨を破壊。そのまま隠し持っていた棒手裏剣でとどめを刺そうとするも、目と耳以外のあらゆる感覚を研ぎ澄ました冨田にすべて打ち落とされる。


飛び道具が効かず近接も不利な状況の中、温存しようと考えていた『雅大蛇ノ六番』を解禁。

圧倒的な身体能力で瞬く間に冨田を追い詰める。満身創痍の冨田を相手に勝利を確信するが、風魔手裏剣の鎖で互いの片腕をつながれ、今度は横腹を深く切り裂かれる。そして更に一手先の未来をも見通すほどに進化した冨田と真っ向から打ち合うことになる。


冨田に全身を斬りつけられながらも、圧倒的な持久力で徐々に優位に立っていく。しかし大振りに合わせたカウンターを見舞われ、受けた左腕を貫通し肩まで刀が食い込む。この負傷が切っ掛けで遂に出血が限界に達し、攻め立てる冨田を前に片膝をついてしまう。


一転して窮地に立たされるが、咄嗟に繰り出した貫手冨田の心臓を掴み背中側へ突き抜くことに成功。だが抉り出されたはずの心臓が尚も鼓動を刻み、冨田の最後の一太刀を肩に受ける。最後は冨田が息絶えるまでなんとか刀を抑え続け、辛くも第二試合の勝者となった。


「死の恐怖ってのを味わったのは初めてだ」

「今までで一番の男だったよ 冨田勢源」

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