「無駄だ…何本矢を撃ちこもうと…たかが人間ごときに私を殺すことなどできん!!」
CV:徳丸完(剣風伝奇ベルセルク)
概要
コカ城を本拠とする盗賊の首領。
第1話で登場した使徒であり、一見すると盗賊らしからぬ落ち着いた物腰の紳士然とした人物だが、本性は使徒らしく凶暴で血を好み、食事の際は人間の肉が入った料理を食べていた。
使徒形態は手足の生えた巨大なコブラ(メイン画像)。人間時も蛇を模した鎧を愛用する。
近隣の町を占拠・支配下に置き、不可侵の取引で町の安全を保証する代わりに生贄となる人間の献上を領主に要求していたが、その実態は略奪の黙認をはじめとする不平等な密約を含めたファシズムであり、それをいいことに首領の手下達が町で好き放題に横暴を働いていた。
ちなみに領主自身は「町の安全」ではなく保身のために首領の言いなりになっていたらしく、その本心をガッツに指摘された途端に図星をつかれたような醜態を晒していた。
作中における活躍
町中でガッツが手下達を襲撃した事で身の危険を悟って「金も人質も今までの倍は出すから流れ者=ガッツがやった事を水に流してほしい(意訳)」と申し開きをしに来た領主に対し、「金も人質もどうでもいい。今は只、血がみたいのだ」と約束を反故するような恫喝で一蹴した挙げ句に領主を惨殺。手下を率いて町を焼き払って殺戮を楽しんでいた。
その場に現れたガッツと交戦を開始し、部下達を斬られたことでガッツを手強いとみると自身は使徒に変貌する。使徒形態ではガッツを圧倒したものの、油断していたところを義手の砲弾で顔面を抉られてしまい、その隙を突かれてドラゴン殺しで肉体を真っ二つにされた。
致命傷を負って狩る側から狩られる側へと成り下がった姿をガッツに侮蔑されながらボーガンの矢を何発も撃ち込まれ命乞いして苦しみもがき、最後は自身が引き起こした火災の業火で身を焼かれて死亡した。
第1話の前日譚にあたる黄金時代篇では『蝕』の直前に使徒形態で森を歩いている姿が木こり達に目撃される形で描かれていた。
アニメ版
『剣風伝奇ベルセルク』の第1話で登場。
作中では領主に設定変更されており、原作における領主は大臣となっている(台詞から領主からその地位を簒奪し、元領主を大臣として町の統治をさせ続けていた模様)。ネームクレジットは「ヘビ男爵」。
大筋は原作準拠であるが、尺の都合でシナリオが若干短縮されており、命乞いをするシーンではガッツから「同じ事を言った人間達に貴様は何をした?」と断じられていた。