概要
川口士原作『魔弾の王と戦姫』を核とした『魔弾シリーズ』の第3弾。執筆は瀬尾つかさ氏が、イラストは八坂ミナト氏が担当する。シリーズ第2弾の『魔弾の王と凍漣の雪姫』同様、ダッシュエックス文庫より出版される。
主人公は変わらずティグルヴルムド=ヴォルンだが、メインヒロインは『戦姫』ではサブヒロインの一人だったリムアリーシャが務める。
また、『戦姫』と『雪姫』ではスラヴ神話を意識した世界観だったが、本作は『アーサー王伝説』を意識した作風になっている。
なお「カルンウェナン」とは、アーサー王が所持していたとされる短剣のことである。
コミカライズが予定されている。
キャラクター
ティグル
16歳。ブリューヌ王国の貴族ヴォルン伯爵家の嫡男。
リムに見いだされライトメリッツ公国に滞在し、アスヴァール王国との戦いでは客将として参加。
リムとともにアスヴァール王国に迷いこむ。
リムアリーシャ
19歳。ライトメリッツ公国の城主代理を務める。愛称はリム。
感情をあまり表に出さず、生真面目な性格。
兵の指揮や教練を得意とし、また事務仕事もそつなくこなす。
客人としてライトメリッツに滞在していたティグルには厳しくも好意的に接し、その成長をひそかに喜びながら見守っている。
ギネヴィア
19歳。アスヴァール王国の第一王女。
始祖アルトリウスを名乗る者の出現によって王や王子をはじめとした家族をことごとく失うも、王族としての矜持をもって戦うことを選んだ気丈な王女。
放浪を好むなど王族らしからぬ一面を持つ。
リネット
ブリダイン公爵家の令嬢で、ギネヴィア王女の幼なじみ。
ギネヴィアの側近として軍略と政略でその才を発揮する。
サーシャ
22歳。ジスタート王国のレグニーツァを治める戦姫。
不治の病に倒れ死去するも、円卓の騎士としてアスヴァールの地に復活。
旧知の仲であるリムの前に敵として立ちはだかる。
ヴァレンティナ
22歳。ジスタート王国のオステローデを治める戦姫。
アスヴァールに状況偵察のため訪れるも早々に蘇ったサーシャと遭遇。
深手を負わされ療養を余儀なくされたが、傷も癒えて戦線に復帰する。